2026年1月、第105回全国高校ラグビー大会(花園)で「白い旋風」の先頭に立ち続けた男がいました。大阪桐蔭高校ラグビー部主将、手崎颯志選手です。彼の鬼気迫るタックルと、チームを鼓舞し続ける姿勢に心を打たれたファンも多いのではないでしょうか。
高校ラグビー界屈指のセンター(CTB)として注目を集めた彼は、高校卒業後、大学ラグビーの名門・明治大学へと進みます。「前へ」の精神を体現するかのような彼の実力は、大学の舞台でどう開花するのでしょうか。
この記事では、手崎選手のプロフィールや経歴、プレースタイル、そして花園での激闘を振り返りながら、今後の展望について詳しく解説します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 手崎 颯志(てさき そうじ) |
| 出身高校 | 大阪桐蔭高校(2026年卒) |
| ポジション | CTB(センター) |
| 進路 | 明治大学(2026年4月入学) |
大阪桐蔭高校ラグビー部・手崎颯志のWiki風プロフィールと進路
大阪桐蔭高校ラグビー部で主将を務め、絶対的な柱としてチームを牽引した手崎颯志選手。まずは彼の基本情報や身体データ、これまでの歩みについて整理していきましょう。高校日本代表候補にも名を連ねる彼が、どのようなキャリアを歩んできたのかを深掘りします。
プロフィールと身体データ
手崎颯志選手は、大阪桐蔭高校の2025年度チーム(第105回大会)における主将です。ポジションはCTB(センター)を務め、攻守の要として機能しました。身長は176cmと公表されており、決して大柄な部類ではありませんが、その数字を感じさせない強靭なフィジカルを持っています。
体重については公式の最新データで90kg前後と推測され、高校生離れした体幹の強さが武器です。コンタクトプレーにおいて当たり負けしない強さがあり、密集戦でも一歩も引かない姿勢が際立っています。まさに「塊」となってぶつかるようなプレースタイルを支える肉体です。
誕生日は公表されていませんが、現役高校3年生(2025年度)であるため、2007年度生まれの世代となります。早生まれであれば2008年、そうでなければ2007年生まれとなり、黄金世代の一角として今後の成長が期待されています。
出身中学と初期のキャリア
手崎選手の出身中学は、大阪府のラグビー強豪校として知られる「大阪市立東生野中学校」です。この地域はラグビーが非常に盛んであり、多くのトップ選手を輩出している土壌があります。彼は中学時代からすでに頭角を現しており、チームの中心選手として活躍していました。
特筆すべきは、中学時代に「オール大阪」の主将を務めていたという事実です。大阪府選抜のキャプテンとして全国ジュニアラグビー大会などに出場し、リーダーシップと実力を遺憾なく発揮しました。この頃から「キャプテンシー」は彼を語る上で外せない要素だったのです。
中学卒業後は、数多くの誘いの中から大阪桐蔭高校を選択しました。全国制覇を狙える環境、そして高いレベルでの切磋琢磨を求めての決断だったと言えるでしょう。入学直後からその才能は高く評価され、下級生時代から公式戦での出場機会を掴んでいきました。
大阪桐蔭でのリーダーシップ
大阪桐蔭に入学後、手崎選手は2年生の段階ですでにチームの主力として定着していました。先輩たちに混じっても遜色のないプレーを見せ、第104回大会(2024年度)でも花園の芝を踏んでいます。そして最上級生となった2025年度、満場一致で主将に就任しました。
彼が掲げたスローガンやチーム作りは、常に「泥臭さ」と「勝利への執念」に基づいています。華麗なパス回しだけでなく、接点での激しいファイトを厭わない大阪桐蔭の伝統を、彼自身が誰よりも体現していました。練習中から誰よりも声を出し、体を張る姿は、同級生だけでなく後輩たちにも大きな影響を与えたと言います。
監督からの信頼も厚く、「手崎がチームの基準」と言わしめるほどの存在感でした。苦しい試合展開の時こそ、彼がボールを持って突進し、あるいは強烈なタックルで流れを変える。主将としての背中は、チームメイトにとって何よりの道標となっていたのです。
2026年4月からの進路は明治大学
高校ラグビーでの戦いを終えた手崎選手の次なるステージは、大学ラグビー界の雄「明治大学」です。関東大学対抗戦Aグループに所属し、「前へ」という北島忠治監督時代からの伝統を受け継ぐ名門中の名門です。紫紺のジャージに袖を通すことになります。
明治大学はフォワードの強さに定評がありますが、近年はバックスの展開力も非常に高く、総合力の高いチームです。手崎選手のような「接点に強いCTB」は、明治のラグビー・スタイルに極めて合致すると言えるでしょう。縦への突破力は、大学レベルでも大きな武器になるはずです。
すでに明治大学への進学は各メディアで報じられており、即戦力としての期待も高まっています。春の新人戦や招待試合から出場機会を得る可能性も十分にあり、大学1年目からレギュラー争いに食い込むことができるか、ファンの注目が集まっています。
高校日本代表候補としての評価
手崎選手の実力は、高校日本代表(U19/U18レベル)の候補としても高く評価されています。選抜合宿やTIDユースキャンプにも招集されており、同世代のトッププレーヤーたちとしのぎを削ってきました。国際舞台を見据えたポテンシャルを秘めています。
代表活動を通じて、全国のライバルたちと交流し、自身の課題や強みを再確認したことは、彼の成長をさらに加速させました。特にフィジカル面での基準を世界レベルに合わせようとする意識の高さは、代表スタッフからも評価されているポイントです。
将来的にはU20日本代表、そしてフル代表(ブレイブ・ブロッサムズ)への選出も夢ではありません。明治大学という環境でさらに磨きをかけ、世界と戦えるセンターへと成長していくロードマップが、多くの関係者の頭の中に描かれています。
プレースタイルと強み:魂のタックラー

手崎颯志という選手を語る上で、そのプレースタイルへの言及は避けて通れません。彼のプレーは単なる技術の披露ではなく、気迫そのものがにじみ出るような「熱さ」を持っています。ここでは、彼を特徴づける3つの要素について詳しく解説します。
「刺さる」タックルとディフェンス
手崎選手の最大の武器は、なんといってもディフェンス力です。相手がどれほど巨漢であろうと、スピードに乗っていようと、恐れることなく低い姿勢で突き刺さるタックルは、見る者の度肝を抜きます。彼のタックルは単に相手を止めるだけでなく、ボールを奪い返す(ターンオーバー)チャンスを作り出します。
特に「ここ一番」というピンチの場面での集中力は凄まじいものがあります。自陣ゴール前での釘付けディフェンスにおいて、彼が最後の一線を守り抜くシーンは何度も見られました。相手の攻撃の芽を摘む鋭い出足(シャローディフェンス)と、粘り強い追走は、高校生レベルを超越しています。
「体を当てるのが好き」と公言する通り、コンタクトプレーに対する恐怖心が全く感じられません。むしろ、激しい衝突を楽しんでいるかのようなアグレッシブさが、対面する選手にプレッシャーを与えます。ディフェンスリーダーとして、周囲に指示を出しながら自らも体を張り続ける姿は、まさにチームの要塞です。
縦への推進力とボールキャリー
守備の人というイメージが強いかもしれませんが、攻撃面(アタック)における貢献度も非常に高い選手です。特にCTBとして重要な「縦への突破力」に優れています。パスダミーからの鋭いカットインや、密集サイドを強引にこじ開けるドライブは、大阪桐蔭の得点源の一つでした。
倒れてもすぐに起き上がり、再びプレーに参加するリカバリーの速さも特徴です。一度コンタクトして終わりではなく、セカンドプレー、サードプレーへと連続して動くことができるため、相手ディフェンスは休む暇がありません。この運動量の多さが、後半の勝負どころで効いてきます。
また、味方のパスを受けるタイミング(アングル)も絶妙です。スピードに乗った状態でボールをもらい、相手の防御網のギャップ(隙間)を突くセンスを持っています。力任せだけでなく、ラグビーIQの高さに裏打ちされたランニングコースの選択が、彼のトライ数を押し上げています。
「根性」を体現するメンタリティ
彼の座右の銘は「根性」です。時代錯誤に聞こえるかもしれませんが、ラグビーという過酷なスポーツにおいて、最終的に勝敗を分けるのはこのメンタリティであると彼は証明し続けました。どんなに点差が開いても、あるいは拮抗した苦しい時間帯でも、決して心を折らない強さがあります。
試合中、ミスをした仲間を責めるのではなく、次のプレーで取り返そうと鼓舞する姿が印象的です。キャプテンとしてチーム全体のメンタルを支え、ポジティブな空気を作り出す能力に長けています。この精神的支柱としての役割こそが、2025年度の大阪桐蔭をあそこまで強くした要因でしょう。
泥臭いプレーを厭わない姿勢は、明治大学の「前へ」の精神とも深く共鳴します。華麗なステップやパスワークも魅力ですが、最後は気持ちで押し込む、気持ちで止める。そんなラグビーの本質を体現できる選手だからこそ、多くのファンが彼に惹きつけられるのです。
第105回花園(2025-26)での激闘と涙
手崎主将率いる大阪桐蔭にとって、第105回全国高校ラグビー大会は集大成の場でした。優勝候補の一角として乗り込んだ聖地・花園で、彼らはどのようなドラマを演じたのでしょうか。ここでは、その激闘の記録を振り返ります。
優勝候補としてのプレッシャー
大阪桐蔭は、春の選抜大会や夏の大会でも好成績を残しており、今大会のAシード級の評価を受けていました。周囲からの「優勝して当たり前」という期待は、選手たちにとって大きな重圧となっていたはずです。しかし、手崎主将は「チャレンジャー精神」を強調し続けました。
初戦から順当に勝ち進んだものの、決して楽な試合ばかりではありませんでした。相手チームの徹底したマークに遭い、自分たちのラグビーをさせてもらえない時間帯もありました。それでも焦ることなく、ディフェンスからリズムを作る「大阪桐蔭らしさ」を貫き通しました。
特に3回戦、準々決勝といった強豪校との対戦では、接戦をものにする勝負強さが光りました。僅差の展開でもパニックにならず、ロースコアの展開に持ち込んで勝ち切る。そこには、手崎主将を中心とした強固な守備組織と、勝利への揺るぎない意志がありました。
準決勝:桐蔭学園との死闘
そして迎えた準決勝。対戦相手は、東の横綱・桐蔭学園(神奈川)でした。「桐蔭対決」として注目を集めたこの一戦は、大会屈指の好カードとなりました。事実上の決勝戦とも呼ばれたこの試合で、両校は死力を尽くしてぶつかり合いました。
試合は一進一退の攻防が続きました。大阪桐蔭が先制すれば、桐蔭学園がすぐに追いつく展開。フィジカルバトルは凄まじく、激しい音がスタンドまで響くほどでした。手崎選手も何度となく相手の大型フォワードにタックルを見舞い、ピンチを救いました。
しかし、結果は惜敗でした。ノーサイドの笛が鳴った瞬間、手崎選手はその場に崩れ落ちることはなく、気丈に相手チームを称えました。しかし、その目には悔し涙が光っていました。あと一歩、本当にあと一歩のところで日本一への道が閉ざされた瞬間でした。
「後輩たちへ」託した想い
試合後のインタビューで、手崎主将は自身のプレーを悔やむ一方で、最後までついてきてくれた仲間への感謝を口にしました。「このチームでラグビーができて幸せだった」という言葉は、彼の偽らざる本音だったでしょう。そして、その視線はすでに未来へと向いていました。
スタンドで見守る1・2年生たちに対し、彼は「日本一」という宿題を残しました。自分たちが成し遂げられなかった夢を、次の世代に託す。大阪桐蔭のジャージの重みと誇りは、確実に後輩たちへと受け継がれました。そのバトンパスの瞬間こそが、高校スポーツの美しさでもあります。
この敗戦は、手崎選手にとっても大きな糧となりました。「大学で必ずリベンジする」。その決意を胸に、彼は花園を後にしました。この悔しさが、明治大学での彼のプレーをさらに鬼気迫るものへと昇華させることは間違いありません。
明治大学ラグビー部での展望と期待

2026年春、手崎颯志選手は明治大学八幡山グラウンドに立ちます。大学ラグビー界でもトップクラスの層の厚さを誇る明治大学で、彼はどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。ポジション争いや将来性について考察します。
紫紺のジャージを巡る競争
明治大学には、全国の強豪校からトップレベルの選手が集結します。特にバックス陣はタレント揃いで、レギュラー争いは熾烈を極めます。上級生には大学日本代表クラスの選手もおり、1年目からAチーム(一軍)のジャージを着ることは容易ではありません。
しかし、手崎選手の持つ「守備力」と「キャプテンシー」は、大学でも重宝される資質です。特に近年の大学ラグビーはフィジカルバトルが激化しており、CTBには外国人留学生を止める強さが求められます。その点で、彼のアドバンテージは十分にあります。
春のオープン戦や、関東大学対抗戦の序盤戦でチャンスを掴めるかが鍵となります。そこでアピールに成功すれば、秋の早明戦や大学選手権といった大舞台でのデビューも現実味を帯びてきます。ルーキーイヤーからの抜擢に期待がかかります。
また、明治大学のラグビーはFW(フォワード)が前に出て、BK(バックス)が仕留めるスタイルが基本です。手崎選手のような縦に強いCTBは、FWが作った勢いをさらに加速させる役割を担えます。既存の戦術にもスムーズにフィットする可能性が高いでしょう。
目指すは大学日本一と日本代表
明治大学に入学する以上、目標は「大学日本一」です。帝京大学や早稲田大学といったライバルたちを倒し、荒ぶる歓喜の輪の中に彼がいる姿を想像するのは難くありません。高校時代にあと一歩届かなかった「日本一」の称号を、大学の舞台で掴み取ってほしいものです。
さらにその先には、2027年ラグビーワールドカップ、あるいはその次の大会での日本代表入りも見えてきます。大学4年間でフィジカルとスキルをさらに磨き上げれば、リーグワンの各チームからも争奪戦になる逸材です。
特にCTBというポジションは、日本代表においても激戦区です。海外の大型選手に対抗できるサイズとパワー、そして日本の緻密なラグビーを遂行できる判断力が求められます。手崎選手がその両方を兼ね備えた「世界基準のセンター」へと成長することを、ファンは願っています。
まとめ:手崎颯志の新たな挑戦を見逃すな
大阪桐蔭高校ラグビー部の主将として、第105回花園を沸かせた手崎颯志選手。彼の高校ラグビー生活は、常に「全力」と「根性」に彩られていました。東生野中学時代から培ったリーダーシップと、強靭なフィジカルを武器にしたプレースタイルは、観る者の心を揺さぶります。
2026年4月からは明治大学へと進み、紫紺のジャージを身に纏って新たな戦いに挑みます。高校時代の悔しさをバネに、大学ラグビーというより高いレベルで彼がどのように進化するのか、その可能性は無限大です。
今後の彼のアクションとして注目すべきは、まずは春季大会でのデビューです。そして秋の対抗戦、早明戦での出場があるか。手崎颯志という名前が、大学ラグビー界のニュース出しを飾る日はそう遠くないでしょう。これからの彼の活躍から、一瞬たりとも目が離せません。


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