清水建設江東ブルーシャークスの歴代監督を調べようとすると、単純に名前だけを並べた一覧では足りないと感じる人が多いはずです。
理由は、クラブの公式発表では年度ごとに「監督」「監督兼チームディレクター」「監督代行」など役職名が少しずつ変わっており、さらにヘッドコーチの存在感も大きいため、どこまでを監督の系譜として追うべきかが分かりにくいからです。
しかもブルーシャークスは、1976年創部の清水建設ラグビー部をルーツに持ち、2001年にクラブチーム制度を採用し、近年はリーグワンの昇格と残留を繰り返しながらクラブの立ち位置を更新してきました。
そこで本稿では、公式サイトのチーム年表、2018年度新体制、2019年新体制、2020年度新体制、2021年度新体制、2022年度新体制、2023年度新体制、2024年度新体制、2025-26シーズン新体制などの公式公開情報をもとに、確認できる範囲の歴代監督を整理し、その時代ごとの意味まで踏み込んで解説します。
清水建設江東ブルーシャークスの歴代監督は誰か
最初に結論を書くと、一般公開されている公式情報を年度単位でたどる限り、2017年は池田重吾氏が監督代行、2018年から2019年は飯島崇氏、2020年度から2022年度は大隈隆明氏、2023年度から2025-26シーズン時点までは仁木啓裕氏が監督の役割を担ってきたと整理できます。
ただし、古い年代までさかのぼった通年の監督一覧が公式サイト上で一括公開されているわけではないため、本稿は「公式公開情報で確認できる範囲の歴代監督」を軸にしています。
この前提を押さえておくと、名前の並びだけでなく、なぜ役職名が変わったのか、どの監督の時代にチームが昇格や降格を経験したのか、そして現在の仁木体制がどこに位置するのかまで見通しやすくなります。
まず結論を一覧で押さえる
監督の変遷を最短で把握したいなら、まずは年度と役職名をセットで見るのが有効で、ブルーシャークスでは「監督」だけでなく「監督代行」や「監督兼チームディレクター」という表記が重要な意味を持ちます。
特に2017年から2025-26シーズンまでの流れは、トップイースト時代からリーグワン時代への移行と重なっているため、単なる人事の変更ではなくクラブ構造の変化として読むべきです。
| 年度 | 確認できる役職 | 氏名 | 確認元の要点 |
|---|---|---|---|
| 2017年 | 監督代行 | 池田重吾 | 2017年度退任スタッフ告知で監督代行として掲載 |
| 2018年 | 監督 | 飯島崇 | 2018年度新体制で監督就任を確認 |
| 2019年 | 監督 | 飯島崇 | 2019年新体制で監督として継続掲載 |
| 2020年度 | 監督 | 大隈隆明 | 2020年度新体制で新任監督として掲載 |
| 2021年度 | 監督 | 大隈隆明 | 2021年度新体制で監督として掲載 |
| 2022年度 | 監督 | 大隈隆明 | 2022年度新体制で監督として掲載 |
| 2023年度 | 監督兼チームディレクター | 仁木啓裕 | 2023年度新体制で役職変更を確認 |
| 2024年度 | 監督兼チームディレクター | 仁木啓裕 | 2024年度新体制で継続掲載 |
| 2025-26 | 監督兼チームディレクター | 仁木啓裕 | 2025-26シーズン新体制で継続掲載 |
この一覧を起点にすると、ブルーシャークスの監督史は、2017年の暫定色が強い体制から、飯島氏の再編期、大隈氏の昇格挑戦期、仁木氏のクラブ一体型マネジメント期へとつながっていることが見えてきます。
2017年は池田重吾氏が監督代行を務めた
2017年については、2017年度勇退選手・退任スタッフのお知らせで、池田重吾氏が「監督代行」として2017年度退任スタッフに掲載されており、公式公開情報で確認できる起点はここです。
この表記が重要なのは、池田氏が「正式な監督」ではなく「監督代行」とされている点で、当時のクラブが翌年度の本格的な新体制に向けた過渡期にあったことをうかがわせるからです。
また同じ告知では、現役選手だった飯島崇氏が「監督就任」と記されており、2017年の終盤から2018年にかけて、プレーヤーから指導体制へ移る大きな節目が起きていたことも読み取れます。
歴代監督を整理する際に2017年を外してしまうと、飯島体制が突然始まったように見えてしまいますが、実際には池田氏の監督代行期がその橋渡しを担っており、ここを押さえることで監督交代の文脈が自然につながります。
2018年から2019年は飯島崇氏が監督に就任した
2018年度新体制についてでは、飯島崇氏が「NEW 監督」と明記されており、池田氏の監督代行体制から正式な監督体制へ切り替わったことが確認できます。
さらに2019年清水建設ブルーシャークス新体制のお知らせでも飯島氏は監督として掲載されているため、少なくとも2018年と2019年は飯島体制が継続していたとみてよいでしょう。
この時期のチーム年表を見ると、2018年はトップイーストDIV1を全勝優勝し、3地域チャレンジも全勝で突破し、トップチャレンジ入替戦で中国電力に勝利して2019年度トップチャレンジリーグ昇格を決めており、クラブ史の中でも非常に大きな上昇局面でした。
つまり飯島氏の時代は、単に監督が交代しただけの期間ではなく、トップカテゴリーへ近づくための競技的な成果が最も分かりやすく形になった再建期として位置づけるのが自然です。
2020年度から2022年度は大隈隆明氏が指揮した
2020年度新体制のお知らせでは、大隈隆明氏が監督として新任扱いで掲載されており、飯島体制の後を受けるかたちで2020年度から新しい指揮系統が始まったことが分かります。
この流れは2021年度新体制のお知らせと2022年度新体制のお知らせでも継続しており、大隈氏は2020年度から2022年度まで3シーズンにわたって監督を務めたと整理できます。
実際に2022年度追加退団選手およびスタッフのご報告でも、大隈氏本人が「2020年度より3シーズン監督としてチームを率いて参りました」と述べており、この3年間の在任期間は公式発信の文言とも整合します。
成績面でもこの時代は重要で、公式年表では2021-2022年にリーグワン参入後の入替戦でマツダスカイアクティブズ広島に勝ってDIV2昇格を決めており、大隈体制はブルーシャークスをリーグワンD2の舞台まで押し上げた監督期として覚えておくべきです。
2023年度からは仁木啓裕氏が監督兼チームディレクターを担う
2023年度新体制のお知らせでは、仁木啓裕氏が「監督兼チームディレクター」に役職変更されたことが示されており、ここでブルーシャークスの監督表記は新しい段階に入ります。
仁木氏はそれ以前からチームディレクターやチーフディレクターとしてクラブ運営に関わっており、2020年度新体制ではチーフディレクター、2021年度と2022年度ではチームディレクターとして掲載されていたため、現場と運営の両面を知る人物が監督職へ移行した流れだと言えます。
この体制は2024年度新体制と2025-26シーズン新体制でも継続しており、2026年4月時点でも仁木体制がブルーシャークスの現在形であることに変わりはありません。
しかも仁木体制では、監督がクラブディレクションも兼ねる構造になっているため、戦術面だけでなく選手層の設計、クラブ文化の維持、仕事とラグビーの両立というチームの理念まで含めて監督像を考える必要があります。
ヘッドコーチと監督を分けて見ると流れが理解しやすい
ブルーシャークスの歴代監督を調べると混乱しやすい最大の理由は、監督とヘッドコーチが別人である年度が多く、しかもヘッドコーチの交代もチームカラーに大きな影響を与えているからです。
そのため、監督だけを追うのではなく、同時期のヘッドコーチを並べて見ると、指揮系統の実像がかなり分かりやすくなります。
- 2018年:飯島崇監督、黒須夏樹ヘッドコーチ
- 2019年:飯島崇監督、黒須夏樹ヘッドコーチ
- 2020年度:大隈隆明監督、スティーブ・ジャクソンヘッドコーチ
- 2021年度:大隈隆明監督、麻田一平ヘッドコーチ
- 2022年度:大隈隆明監督、麻田一平ヘッドコーチ
- 2023年度以降:仁木啓裕監督兼チームディレクター、吉廣広征ヘッドコーチ兼マーケティングリーダー
この見方をすると、ブルーシャークスの変化は「監督が誰か」だけでなく、「現場の細部を誰が担うか」という二層構造で進んできたことが分かり、歴代監督の意味づけもずっと正確になります。
歴代監督と成績の節目を並べると転換点が見える
監督の名前を暗記するだけでは記事として弱いのですが、各監督期の成績上の節目を並べると、ブルーシャークスがどの局面で何を求めていたのかが具体的に浮かび上がります。
とくに飯島体制の昇格、大隈体制のリーグワンD2昇格、仁木体制のD3からの再昇格とD2残留は、監督の評価軸を考えるうえで外せないポイントです。
| 監督期 | 主な局面 | 年表上の節目 | 見方のポイント |
|---|---|---|---|
| 池田重吾氏 | 過渡期 | 2017年監督代行 | 次体制への橋渡し |
| 飯島崇氏 | 再建と上昇 | 2018年トップイーストDIV1全勝優勝 | 競技的成果が明確 |
| 大隈隆明氏 | リーグワン参入対応 | 2021-2022年D2昇格 | 上位カテゴリー挑戦の土台 |
| 仁木啓裕氏 | クラブ一体運営 | 2023-2024年D2再昇格、2024-2025年D2残留 | 組織力と継続性が主題 |
こうして見れば、ブルーシャークスの歴代監督史は、単なる人名録ではなく、クラブがカテゴリーを上げ下げしながら何を獲得してきたかを示す成長の年表でもあると分かります。
監督交代のたびにチームはどう変わったのか

歴代監督を並べるだけで終わらせないためには、交代のたびにチームの目標や役割分担がどう変化したかを見る必要があります。
ブルーシャークスの場合、トップイースト時代はまず「上がること」が中心課題でしたが、リーグワン参入後は「上で戦うこと」「落ちても戻ること」「戻ったあとに残ること」へとテーマが変わっていきました。
つまり監督交代は、単に指導者の好みが変わった出来事ではなく、クラブが置かれた競技環境そのものの変化に対応するための組み替えでもあったのです。
2018年体制はトップイースト上位へ押し上げた
飯島崇氏が正式監督となった2018年は、公式年表でもトップイーストDIV1全勝優勝、3地域チャレンジ全勝、トップチャレンジ入替戦勝利と、成果が非常に明快に並ぶシーズンでした。
この事実から逆算すると、当時の監督に最も求められていたのは、クラブの潜在力を勝ち点と昇格という形に変えることだったと考えられます。
池田氏の監督代行期を経て、飯島氏が正式に監督へ就いた流れは、暫定運用から本格運用へ切り替え、組織を前に進めるための決断として理解しやすく、実際に結果も伴いました。
そのため飯島体制は、歴代監督の中でも「クラブを上昇軌道に乗せた監督期」と表現しやすく、歴史を語るときの基準点になりやすい時代です。
2020年以降はリーグワン参入と昇格挑戦が主題になった
大隈隆明氏が監督に就いた2020年度以降は、トップチャレンジリーグからリーグワンへの再編という日本ラグビー全体の大きな変化と重なっており、監督の仕事も単純な勝敗管理以上のものになりました。
公式年表を追うと、2020年はトップチャレンジリーグ4位、2021-2022年はリーグワン参入後に入替戦を勝ち抜いてD2昇格、2022-2023年はD2からD3へ降格と、環境変化への適応と競争レベルの上昇がそのまま成績に表れています。
| 年度 | 監督 | 年表の記載 | 意味合い |
|---|---|---|---|
| 2020年 | 大隈隆明 | トップチャレンジリーグ4位 | 新時代への移行準備 |
| 2021-2022年 | 大隈隆明 | 入替戦勝利でDIV2昇格 | クラブ史上の大きな到達点 |
| 2022-2023年 | 大隈隆明 | D2/D3入替戦敗北でDIV3降格 | 上位残留の難しさが表面化 |
大隈体制を評価するときは、昇格成功だけを見るのでも、降格だけを見るのでもなく、リーグ再編という難しい局面でクラブをD2まで引き上げた上で、残留の壁に直面した監督期だったと捉えるのがバランスの取れた見方です。
監督交代で変わったのは戦術よりもクラブ運営の重心
仁木啓裕氏の就任で目立つのは、役職名が「監督」ではなく「監督兼チームディレクター」になっていることで、ここにブルーシャークスの現在の特徴がよく表れています。
これは現場の采配だけでなく、クラブ全体をどう設計し、どう継続的に強くするかまで監督役に含める考え方であり、過去の監督期とは少し違う重心です。
- 選手起用だけでなくクラブ運営との接続が強い
- ヘッドコーチとの役割分担がより明確になっている
- 昇格後の残留と定着が重要テーマになっている
- 仕事とラグビーの両立というクラブ理念が前面に出る
- 単年の勝敗より継続的な成長の評価比重が高い
このように見ると、仁木体制への移行は、単に大隈氏から別の監督へ代わったというより、ブルーシャークスがリーグワン時代を生きるためのクラブ経営型の体制へ踏み込んだ転換と理解するのが適切です。
歴代監督を語るならヘッドコーチとスタッフも外せない
ブルーシャークスの歴代監督を深く理解したいなら、監督名の一覧だけではなく、その年度のヘッドコーチやコーチ陣の配置を必ず合わせて見るべきです。
なぜなら、このクラブは一貫して監督とヘッドコーチがそれぞれ役割を分担する傾向が強く、年度によってはヘッドコーチの交代がチームスタイルや文化に直接影響しているからです。
特に2020年度以降は、海外経験者を含むヘッドコーチやコーチングアドバイザーを組み合わせながら体制を組んでおり、監督史はそのままスタッフ編成史でもあります。
2020年度は大隈監督とスティーブ・ジャクソンHCの二層構造だった
2020年度新体制では、大隈隆明氏が監督、スティーブ・ジャクソン氏がヘッドコーチとして並び、加えて仁木啓裕氏がチーフディレクターとして配置されていました。
この並びを見ると、当時のブルーシャークスは、監督、ヘッドコーチ、ディレクターがそれぞれ機能を分担する形で、競技面と組織面の両方を整えようとしていたことが分かります。
リーグ再編前後の難しい時期に、海外経験を持つヘッドコーチを置きつつ、日本人監督が全体を束ねる構造を選んだのは、クラブが一段上の競争環境を見据えていたからだと考えられます。
つまり大隈監督の時代は、監督一人のカラーで押し切るより、複数の役職がかみ合うことで強化を進めた体制として理解したほうが実態に近いです。
2021年度から2022年度は麻田一平ヘッドコーチが現場色を強めた
2021年度新体制では麻田一平氏が新ヘッドコーチとして登場し、2022年度新体制でも同氏がヘッドコーチとして継続しており、大隈監督期の後半は麻田HCとのコンビが基本線でした。
この2年間はちょうどリーグワン参入とD2昇格が重なるため、ヘッドコーチの安定継続が、チームスタイルの言語化や試合準備の再現性に寄与したとみるのが自然です。
- 2021年度は麻田一平氏が新ヘッドコーチとして就任
- 2022年度も大隈監督の下で麻田体制が継続
- 2022年度新体制ではBKコーチにケン・ドブソン氏を配置
- FWコーチは吉田永昊氏が継続していた
- D2昇格達成期の現場オペレーションを支えた
歴代監督を記事化するときに大隈氏だけを切り出すと見落としが出ますが、麻田HCとのセットで見ることで、なぜ昇格まで到達できたのかという現場の厚みまで説明しやすくなります。
2023年度以降は吉廣広征ヘッドコーチが文化づくりの軸になった
2023年度新体制では吉廣広征氏がヘッドコーチ兼マーケティングリーダーとして就任し、以後の2024年度新体制と2025-26シーズン新体制でも継続しているため、仁木体制の現場面を支える中心人物は吉廣氏だと整理できます。
リーグワン公式やクラブ記事では、吉廣氏の言葉として「人を大切にする指導」や規律、ハードワーク、当たり前を続ける姿勢が繰り返し語られており、監督史の現在地を説明するうえで欠かせない存在です。
| 年度 | 監督側の表記 | ヘッドコーチ側の表記 | 体制の特徴 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 仁木啓裕 監督兼チームディレクター | 吉廣広征 ヘッドコーチ兼マーケティングリーダー | 新体制への切替初年度 |
| 2024年度 | 仁木啓裕 監督兼チームディレクター | 吉廣広征 ヘッドコーチ兼マーケティングリーダー | D2再昇格後の強化継続 |
| 2025-26 | 仁木啓裕 監督兼チームディレクター | 吉廣広征 ヘッドコーチ兼マーケティングリーダー | D2定着と上位進出を狙う継続体制 |
この継続性があるからこそ、近年のブルーシャークスは監督交代のたびに全てを作り直すクラブではなく、役職ごとの強みを積み上げながら更新していくクラブへ変わってきたと評価できます。
2025-26シーズン時点で見る仁木体制の現在地

歴代監督の記事でも、読者が最も知りたいのは結局のところ「今の監督体制はうまくいっているのか」という現在地の部分でしょう。
ブルーシャークスは2023-2024年にD2へ戻り、2024-2025年はD2/D3入替戦を勝ち抜いて残留し、2025-26シーズンも仁木監督兼チームディレクターと吉廣ヘッドコーチの継続体制でシーズンを戦っています。
ここでは、新体制発表、リーグワン公式順位表、試合レポートの内容をつなぎながら、現在の監督体制がどの段階にあるのかを整理します。
最新の新体制でも仁木監督兼TDと吉廣HCの継続が確認できる
2025-26シーズン新体制のお知らせとリーグワン公式の同内容紹介では、仁木啓裕氏が監督兼チームディレクター、吉廣広征氏がヘッドコーチ兼マーケティングリーダーとして継続掲載されており、クラブは現体制を引き続き軸に据えています。
さらに2024年度新体制と見比べても、指揮系統の主軸は変わっておらず、コーチングアドバイザーやFWコーチ陣、S&C、トレーナー陣を拡充しながら中核だけを維持する方針が見て取れます。
| 確認項目 | 2024年度 | 2025-26シーズン |
|---|---|---|
| 監督 | 仁木啓裕 監督兼チームディレクター | 仁木啓裕 監督兼チームディレクター |
| ヘッドコーチ | 吉廣広征 ヘッドコーチ兼マーケティングリーダー | 吉廣広征 ヘッドコーチ兼マーケティングリーダー |
| コーチングアドバイザー | グレッグ・フィーク | グレッグ・フィーク |
| 狙いとして読める点 | D2で戦う基盤づくり | D2定着から上位進出へ |
この継続性は、近年のブルーシャークスが短期的なてこ入れよりも、役割の固定と改善を繰り返して競争力を高めるフェーズに入っていることを示しています。
2025-26の戦いぶりからは全員で戦う色が濃く出ている
2026年のリーグワン公式レポートやクラブ公式マッチレポートでは、仁木監督のコメントとして、メンバー外を含めた全員の競争、スクラムへの自信、誰が出ても戦える文化といった表現が目立っており、現在のブルーシャークスは組織戦を強く意識したチームだと分かります。
また吉廣ヘッドコーチの周辺記事でも、規律、ハードワーク、人を大切にする指導、当たり前をやり続けることが繰り返し語られており、派手なスター依存ではなくクラブ文化で勝負する方向性が明確です。
リーグワン公式の2025-26シーズン順位表を本稿作成時点で見ると、清水建設江東ブルーシャークスはディビジョン2で11試合を消化して3位に位置しており、仁木体制が単なる残留目的ではなく、上位をうかがう段階までチームを押し上げていることがうかがえます。
この現在地は、歴代監督の流れの中で見れば、飯島体制の上昇、大隈体制のD2昇格を経て、仁木体制が「D2にいることを当たり前にしながら、その先を狙う」フェーズへ進めていることを示す材料になります。
歴代監督の系譜から今後を読むときの注目点
ここまでの流れを踏まえると、今後のブルーシャークスを読むポイントは、監督名がすぐ変わるかどうかよりも、仁木監督兼チームディレクター体制の下でどこまでD2上位定着やD1入替戦圏を狙えるかに移っています。
また、歴代監督の流れは常にカテゴリー変動と結び付いてきたため、今後も監督評価は単年勝率だけでなく、昇格争い、残留安定、選手層拡大、クラブ文化の浸透を合わせて見る必要があります。
- D2での上位定着が実現するか
- 仁木体制の継続でクラブ文化がさらに固まるか
- 吉廣ヘッドコーチとの役割分担がどこまで熟成するか
- 入替戦を避ける位置が常態化するか
- 将来的にD1入替戦を現実的目標にできるか
したがって、歴代監督を調べることは過去の雑学集めではなく、ブルーシャークスが次にどこへ向かうのかを考えるための土台づくりでもあります。
清水建設江東ブルーシャークスの歴代監督を追うとクラブの歩みが見えてくる
清水建設江東ブルーシャークスの歴代監督は、公式公開情報で確認できる範囲では、2017年の池田重吾氏の監督代行、2018年から2019年の飯島崇氏、2020年度から2022年度の大隈隆明氏、2023年度以降の仁木啓裕氏という流れで整理するのが基本です。
ただし、このクラブは監督だけで成り立っているわけではなく、各年度のヘッドコーチやディレクターの配置が大きな意味を持つため、飯島体制では黒須夏樹氏、大隈体制ではスティーブ・ジャクソン氏や麻田一平氏、仁木体制では吉廣広征氏を合わせて見ることが理解の近道になります。
成績の節目で見ると、飯島体制はトップイーストからの上昇、大隈体制はリーグワンD2昇格、仁木体制はD3からの再昇格とD2残留、さらに2025-26シーズンの上位争いという流れにつながっており、監督史はそのままクラブの成長史です。
その意味で「清水建設江東ブルーシャークスの歴代監督」を調べる作業は、単なる人名確認では終わらず、クラブがどの時代に何を目指し、何を乗り越えてきたのかを読み解く入口として非常に価値があります。

