「流通経済大学ラグビー部に入れば、将来は安泰なのだろうか?」
「トップリーグ(リーグワン)で活躍する選手になれるのか、それとも一般就職がメインなのか?」
高校生や保護者の方々にとって、大学進学はラグビーの実力向上だけでなく、卒業後のキャリアを左右する重要な決断です。流通経済大学(流経大)は、大学ラグビー界屈指の強豪として知られていますが、その進路実績の全貌は意外と知られていません。
この記事では、流経大ラグビー部の卒業生たちが歩む具体的なキャリアパスを、最新のデータと傾向に基づいて徹底解説します。
- リーグワン(プロ)への輩出実績と傾向
- 「物流・流通」に強い独自の就職パイプライン
- 教員や公務員を目指すためのサポート体制
この記事を読めば、ラグビー部での4年間がどのように将来へつながっていくのか、その明確なビジョンを描けるようになります。厳しい練習の先にある、確かな未来の可能性を一緒に確認していきましょう。
流通経済大学ラグビー部の進路実績と独自の強み
流通経済大学ラグビー部は、単にラグビーが強いだけでなく、卒業後の進路決定率においても高い実績を誇っています。まずは全体的な進路の傾向と、この大学ならではの強みについて詳しく見ていきましょう。
毎年コンスタントに輩出されるリーグワン選手
流通経済大学は、国内最高峰のリーグ「ジャパンラグビー リーグワン」へ毎年多くの選手を送り出しています。コベルコ神戸スティーラーズや浦安D-RocksといったDivision 1やDivision 2の上位チームはもちろん、クリタウォーターガッシュ昭島などのDivision 3のチームにも幅広く入団しています。
特筆すべきは、日本代表クラスの選手だけでなく、堅実なプレーでチームを支える職人肌の選手も評価されている点です。フォワードからバックスまでポジションを問わず、即戦力として、あるいは将来性を見込まれてスカウトされるケースが多く、大学での育成システムの質の高さがうかがえます。
日本通運をはじめとする物流・大手企業への就職
「流通経済」という大学名の通り、物流・流通業界への就職には圧倒的な強さを持っています。特に大学の設立母体と深い関わりがある日本通運(NXグループ)への就職実績は、他の体育会系学生と比較しても群を抜いています。
そのほか、JR東日本やJR西日本といった鉄道インフラ系、積水ハウスなどのハウスメーカー、食品商社など、名だたる大手企業への内定者も多数います。ラグビー部で培った体力、精神力、規律正しさは、こうした企業の人事担当者から非常に高く評価されており、部活動と就職活動の両立を成功させる学生が多いのが特徴です。
公務員や教員採用試験への高い合格実績
スポーツ健康科学部を擁する流経大では、保健体育の教員免許取得を目指す部員も少なくありません。教職課程センターの手厚いサポートを受けながら、現役部員やOBが各地の中学校・高校で教員として活躍しています。
また、警視庁や各道府県の警察本部、消防庁などの公安系公務員への就職も定番のコースです。ラグビーという激しいスポーツで鍛え上げられた肉体と精神は、市民の安全を守る仕事に直結するスキルとしてみなされます。公務員試験対策講座なども充実しており、ラグビーと勉強を両立できる環境が整っています。
大学独自のキャリア支援センターの活用法
流経大には「実学主義」という教育理念があり、キャリア支援センターが学生の就職を強力にバックアップしています。ラグビー部員向けには、練習スケジュールの合間を縫って参加できるガイダンスや、個別相談が実施されることもあります。
特に、自己分析やエントリーシートの添削、面接対策など、きめ細やかな指導が受けられる点が魅力です。部活動に全力を注ぎながらも、就職活動の準備がおろそかにならないよう、大学側が主体的に働きかけてくれるため、部員たちは安心して競技に打ち込むことができます。
OBネットワークが生み出す就職活動の優位性
歴史ある強豪校ゆえの強みとして、強力なOBネットワークの存在が挙げられます。様々な業界で活躍する元ラグビー部員が、リクルーターとして大学を訪れたり、OB訪問に対応してくれたりと、後輩たちの就職をサポートする文化が根付いています。
特にラグビー部OBが多く在籍する企業では、体育会出身者の働きぶりに対する信頼が厚く、「流経大ラグビー部出身なら間違いない」というブランド力が形成されています。この縦のつながりは、一般の学生にはない大きなアドバンテージとなり、内定獲得への強力な後押しとなります。
リーグワン(プロ)を目指す選手への道のり

トップレベルでラグビーを続けたいと願う高校生にとって、流経大はプロへの登竜門の一つです。ここでは、具体的にどのようなプロセスを経てリーグワンへの切符を掴むのか、その現実的なルートを解説します。
スカウトの目に留まるためのリーグ戦での活躍
リーグワンのチームからオファーを受けるためには、関東大学ラグビーリーグ戦での活躍が必須条件です。スカウトは試合会場に足を運び、選手のプレーだけでなく、苦しい時間帯の振る舞いまで細かくチェックしています。
流経大はリーグ戦1部に所属しており、強豪校との対戦が多いため、アピールの機会には事欠きません。特に東海大学や大東文化大学といったライバル校との試合でインパクトを残すことができれば、一気に評価を高めることができます。レギュラー定着はもちろん、一つひとつのプレーの質を高めることがプロへの第一歩です。
ポジション別の需要と競争倍率の現実
プロの世界では、チームの編成事情により、その年ごとに求められるポジションが異なります。例えば、大型のプロップやロック、決定力のあるウイングは常に需要がありますが、スクラムハーフやスタンドオフなどの司令塔ポジションは枠が少なく、激しい競争になります。
流経大では、外国人留学生も含めた激しいポジション争いが日常的に行われています。この学内競争を勝ち抜く過程で、自身の強みを明確にし、どのチームにフィットするかを分析する能力も養われます。複数のポジションをこなせるユーティリティ性も、プロ入りをたぐり寄せる武器になります。
アーリーエントリー制度を活用した早期デビュー
近年、リーグワンでは「アーリーエントリー制度」が導入され、大学4年生のシーズン終了を待たずに、チームに登録して公式戦に出場することが可能になりました。流経大のトップ選手たちも、この制度を利用して卒業前にプロの舞台を経験するケースが増えています。
早期にチームに合流することで、プロのスピードやフィジカルにいち早く適応できるメリットがあります。また、この制度で活躍すればそのまま正式契約につながる可能性が高く、大学生活の最後の数ヶ月をプロ選手としてのキャリアスタートに充てることができる、非常に有効なルートと言えます。
一般企業就職を目指す部員のキャリア形成
ラグビー部員の多くは、卒業後にラグビーを引退し、ビジネスの世界へと進みます。ここでは、体育会系学生としての強みを活かしながら、希望する企業への就職を勝ち取るためのポイントを紹介します。
部活動と就職活動を両立させるスケジューリング
強豪ラグビー部の練習はハードで、週末も試合が入ることが多いため、一般学生と同じような就職活動のスケジュールを組むのは困難です。そのため、限られた時間をいかに効率的に使うかが勝負の分かれ目となります。
成功する部員は、オフの日を有効活用して説明会に参加したり、Web面接を活用して移動時間を削減したりと工夫を凝らしています。また、3年生の早い段階から自己分析や業界研究を始め、本格的なシーズンに入る前に準備を整えておく計画性が求められます。
体育会系学生に求められる企業からの期待値
企業が流経大ラグビー部員に期待しているのは、単なる体力だけではありません。「目標に向かって努力し続ける継続力」「組織のために自分を犠牲にできる献身性」「困難な状況でも諦めない精神力」といった人間力が評価の対象です。
面接では、試合での勝ち負けの結果よりも、そこに至るプロセスで何を考え、どう行動したか、チームメイトとどのように関わったかというエピソードが重視されます。自身のラグビー経験を、ビジネスの現場で再現可能なスキルとして言語化する能力が、内定獲得の鍵となります。
インターンシップやOB訪問の効果的な進め方
長期のインターンシップに参加するのは難しい場合でも、1day仕事体験やOB訪問を積極的に行うことが重要です。特にOB訪問は、同じラグビー部の先輩からリアルな話を聞ける貴重な機会であり、企業の社風や働き方を深く理解するのに役立ちます。
流経大のOBは後輩の面倒見が良い人が多いため、部を通じて紹介を受けたり、合宿所に来たOBに話を聞いたりと、独自のルートを活用できます。こうした非公式な接点を大切にすることで、書類選考や面接で有利に働く情報を得られることも少なくありません。
教員・公務員・指導者という選択肢
企業就職以外にも、公務員や教育現場で活躍する道も広く開かれています。安定した職業であると同時に、ラグビーを通じて得た経験を社会や次世代に還元できる、やりがいのあるキャリアパスです。
保健体育教員免許の取得と教員採用試験対策
スポーツ健康科学部に所属すれば、所定の単位を取得することで中学校・高校の保健体育教員免許状を取得できます。ただし、教員採用試験は倍率が高く、部活動と並行して筆記試験の勉強や実技対策を行う必要があります。
大学では教職課程センターが試験対策講座を開講しており、過去問の分析や模擬授業の指導を行っています。また、ラグビー部の活動自体が、生徒指導や部活動指導の実践的な学びの場となります。教育実習期間中は練習への参加が制限されますが、チーム全体で教職を目指す部員を応援する雰囲気があります。
警察官や消防士など公安系公務員への適性
警察官や消防士は、体力試験や身体検査が重視されるため、日常的に激しいトレーニングを行っているラグビー部員にとっては有利な職種です。特に機動隊やレスキュー隊といった部署では、屈強なフィジカルとチームワークが不可欠であり、ラグビー経験者が重宝されます。
流経大の法学部やその他の学部からも、多くの学生が公安職を目指しています。公務員試験予備校と提携した学内講座なども用意されており、筆記試験対策も万全に行えます。地域社会を守るという使命感は、ラグビーの「One for All」の精神と通じるものがあります。
高校や大学ラグビー指導者としてのセカンドキャリア
卒業後すぐに指導者になるケースは稀ですが、教員として赴任した学校でラグビー部の顧問を務めたり、地域のクラブチームでコーチをしたりする卒業生は多数います。中には、トップリーグでプレーした後に指導者へと転身し、母校や他の強豪校で指揮を執るOBもいます。
指導者を目指す場合、現役時代から戦術理解を深めたり、コーチングの資格取得に挑戦したりする姿勢が大切です。流経大の環境は、最新のトレーニング理論や戦術を学ぶのにも適しており、将来的に指導者としてラグビー界に貢献したいと考える学生にとっても魅力的な場所です。
入部前に知っておきたい大学生活と将来設計

最後に、流経大ラグビー部での生活が、どのように学生の人間形成と将来設計に影響を与えるのかを確認しておきましょう。4年間の寮生活や学部選びは、その後の人生を形作る重要な要素です。
寮生活で培われる人間力と社会性の基礎
流経大ラグビー部は原則として寮生活を送ります。全国から集まった仲間と寝食を共にすることで、協調性やコミュニケーション能力、自律心が自然と養われます。親元を離れ、自分のことは自分でする生活は、社会人としての基礎力を高める絶好の機会です。
上下関係や集団生活のルールを守ることは時に厳しく感じるかもしれませんが、これらは社会に出た時に「当たり前のことが当たり前にできる」という強みになります。企業が寮生活経験者を好むのは、こうした社会性がすでに身についていると期待できるからです。
学部学科選びが進路に与える影響と重要性
ラグビー部員はスポーツ健康科学部だけでなく、流通情報学部、経済学部、法学部、社会学部など様々な学部に所属しています。どの学部を選ぶかによって、学びの内容や取得できる資格、目指しやすい業界が変わってきます。
例えば、物流業界を目指すなら流通情報学部、公務員を目指すなら法学部、教員ならスポーツ健康科学部といったように、自分のキャリアプランに合わせた学部選びが重要です。入部前に各学部のカリキュラムや就職先データをよく調べ、文武両道を実践できる環境を選びましょう。
4年間で得られる一生モノの仲間と経験
もっとも大きな財産となるのは、苦楽を共にした同期や先輩・後輩との絆です。厳しい練習を乗り越え、勝利の喜びや敗北の悔しさを分かち合った仲間は、卒業後も一生の付き合いになることがほとんどです。
社会に出て壁にぶつかった時、相談に乗ってくれたり、励まし合ったりできる仲間の存在は、何物にも代えがたい支えとなります。また、ラグビーを通じて得た「限界に挑戦した経験」は、自信となり、これからの人生でどのような困難に直面しても乗り越えていく原動力となるでしょう。
まとめ:流通経済大学ラグビー部で切り拓く未来
流通経済大学ラグビー部は、トップレベルの競技環境と充実したキャリア支援体制を兼ね備えた、将来の可能性を広げるための最適なフィールドです。
今回解説したポイントを改めて整理します。
- プロ志向: 毎年多くの選手がリーグワンへ進んでおり、アーリーエントリーも含めた多様なルートがある。
- 就職志向: 物流業界最大手の日本通運(NXグループ)をはじめ、鉄道、インフラ、大手企業への強力なパイプを持つ。
- 公務員・教員: 警察・消防などの公安職や、保健体育教員への実績も豊富で、試験対策のサポートも充実している。
- 人間形成: 寮生活と厳しい練習を通じて、社会で通用する人間力とネットワークが得られる。
もしあなたが「ラグビーを極めたい」という情熱と、「将来もしっかり考えたい」という堅実な思いの両方を持っているなら、流通経済大学は理想的な環境と言えるでしょう。
次のステップとして、まずは大学の公式サイトで最新の進路データをチェックするか、オープンキャンパスに参加して、実際のキャンパスや部員の雰囲気を感じてみることをおすすめします。あなたの挑戦が、素晴らしい未来につながることを応援しています。



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