172cmの副将LO!同志社高校ラグビー部西岡裕登の初心と覚悟とは?

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「ラグビーは体が大きくないと通用しない」そんな常識を覆すプレーヤーが、京都の伝統校でリーダーシップを発揮しています。172cmという小柄な体格でロック(LO)やナンバーエイト(No.8)を務める西岡裕登選手です。

初心者としてラグビーの門を叩き、努力を重ねて副将にまで上り詰めた彼のストーリーは、多くの高校生ラガーマンに勇気を与えています。同志社高校ラグビー部の新チームで彼が目指す「Be us」とは一体どのようなラグビーなのでしょうか。

  • 初心者から副将へ這い上がった「努力の天才」の素顔
  • 172cmでFW第2・3列を務める驚異のプレースタイル
  • 2026年度スローガン「Be us」に込められた真意
  • 同志社大学への進学や将来の活躍の可能性

同志社高校ラグビー部西岡裕登のプロフィールと新副将としての決意

2026年度シーズンに向けた新チームで、同志社高校ラグビー部の要となるのが副将の西岡裕登選手です。伝統あるチームでリーダーを任される彼の実績と、意外なバックグラウンドについて詳しく掘り下げていきましょう。

異色の経歴を持つ172cmのFWリーダー

西岡裕登選手は、身長172cmという、高校ラグビー界のフォワード(FW)としては決して大きくない体格でプレーしています。一般的に180cm以上が求められるロック(LO)やナンバーエイト(No.8)というポジションにおいて、このサイズは圧倒的な「小兵」と言えるでしょう。

しかし、彼はその体格差を補って余りある運動量とスキルで、チーム内での信頼を勝ち取りました。サイズがないからこそ磨かれた独自の武器が、彼のプレーを支える根幹となっているのです。

「初心者」から掴み取ったスタメンと信頼

驚くべきことに、西岡選手は自身のプロフィールで「初心者」であることを公言しており、高校から本格的にラグビーを始めた、あるいは経験が浅い状態からスタートした可能性があります。強豪ひしめく京都府において、未経験者がレギュラー、さらには副将になることは並大抵の努力ではありません。

彼は入部当初から「スタメンを取れるように頑張る」と宣言し、着実に実力を積み上げてきました。そのひたむきな姿勢と成長速度こそが、部員たちからの厚い人望を集める最大の要因です。

新チーム副将への抜擢とリーダーシップ

2025年11月に発足した新チームにおいて、西岡選手は古川裕介主将(SO)とともにチームを率いる副将に選出されました。キックオフミーティングで発表されたこの人事は、彼がプレー面だけでなく精神的支柱としても認められている証です。

副将としての彼の役割は、FW陣を統率し、キャプテンをサポートしながらチーム全体を鼓舞することにあります。特に苦しい時間帯に体を張り続ける彼の姿は、チーム全体の士気を高める重要なスイッチとなるはずです。

2026年度スローガン「Be us」への想い

新チームが掲げた2026年度のスローガンは「Be us(自分たちらしく)」です。これには、型にはまったラグビーではなく、部員一人ひとりの個性を最大限に活かして戦うという強い意志が込められています。

西岡選手自身もブログで「自分らしいハンドリングを活かしたプレーを全面的に出していく」と語っています。体格で劣る部分を嘆くのではなく、自分たちにしかできないラグビーで勝負するという覚悟が、この言葉に集約されているのです。

主将・古川裕介とのコンビネーション

チームを率いる古川主将はスタンドオフ(SO)であり、バックス(BK)の司令塔です。対してFWのリーダー格である西岡副将との連携は、チームの戦術遂行において生命線となります。

「同志社らしい粘り強いディフェンスとエンジョイしたアタック」を目指す中で、FWが接点で粘り、BKが展開するというサイクルを確立しなければなりません。二人のリーダーがそれぞれのユニットをまとめ上げることで、チームとしての一体感が生まれます。

小柄なロックが機能する理由と独自のプレースタイル

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現代ラグビーにおいて大型化が進む中、なぜ西岡選手は172cmでFWの中核を担えるのでしょうか。彼が追求する「自分らしいプレー」の秘密と、同志社高校ラグビー部における戦術的な役割について分析します。

ハンドリングスキルを活かした展開力

西岡選手の最大の武器の一つが、FWとは思えないほど繊細で正確なハンドリングスキルです。密集戦でボールをもらうだけでなく、そこからパスを繋いで味方を活かす「リンクプレーヤー」としての能力に長けています。

大型FWがパワーで突破を図る場面でも、彼はボールを動かしながら相手のディフェンスをずらすことができます。この器用さが、同志社高校が目指す「ボールを継続して動かすラグビー」に完璧にフィットしているのです。

サイズ不足を補う圧倒的なワークレート

身長のハンデを克服するために彼が徹底しているのが、誰よりも多く走り、誰よりも早く起き上がる「ワークレート(仕事量)」の高さです。ブレイクダウン(ボール争奪戦)への集散の速さは、チームに数的優位をもたらします。

一発のタックルで相手を仰向けに倒すパワーはなくとも、何度でも立ち上がってしつこく絡みつくディフェンスは相手にとって脅威です。泥臭いプレーを厭わない献身性が、彼のプレースタイルの真骨頂と言えます。

No.8としての機動力と判断力

ロックだけでなくNo.8もこなす彼は、スクラム最後尾からの持ち出しや、BKラインに参加するランプレーも得意としています。フィールドを広く使い、状況に応じて最適なポジションを取る戦術眼が必要です。

特にディフェンスラインの裏に出た際のサポートコースの取り方は、BK経験者のようなセンスを感じさせます。FWのパワープレーとBKのスピードプレーを繋ぐ「ハイブリッドな動き」こそが、彼の独自性です。

京都一を目指すチーム環境と「Be us」の戦略

同志社高校ラグビー部が目標とする「京都一」の座。絶対王者・京都成章や強豪校がひしめく激戦区で勝ち抜くために、西岡副将率いる新チームはどのような戦略を描いているのでしょうか。

「個」を最大化するチームビルディング

スローガン「Be us」が示す通り、今年のチームは「誰かの真似」ではなく「自分たちの強み」を磨くことに注力しています。画一的な指導ではなく、選手自身が考え、工夫する文化が根付いています。

西岡選手のような「型破りなFW」がリーダーを務めること自体が、このチームの多様性を象徴しています。それぞれの選手が持つ得意なプレーをパズルのように組み合わせ、組織力で上回るのが同志社のスタイルです。

強豪校に対する「同志社らしい」戦い方

フィジカルで勝る相手に対し、真っ向勝負だけで挑むのは得策ではありません。同志社高校は伝統的に、ボールを動かし続け、相手を疲れさせる「展開ラグビー」を得意としてきました。

新チームでも、粘り強いディフェンスからターンオーバーし、一気に攻守を切り替えるスピーディーな展開を目指しています。西岡選手の機動力とハンドリングは、まさにこの戦術のキーパーツとなるでしょう。

学業と部活動を両立させる自主自律の精神

同志社高校は進学校としても知られており、ラグビー部員にも高い学業成績が求められます。限られた練習時間の中で効率的に強化を図るため、選手たちには高い自主性が求められます。

練習メニューの意図を理解し、自分に必要なトレーニングを自ら選択する姿勢が不可欠です。西岡選手が副将として見せる「考える姿勢」は、後輩たちにとっても最高の手本となっています。

同志社大学ラグビー部への道と将来の展望

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高校ラグビーでの活躍の先には、大学ラグビーという新たなステージが待っています。同志社高校から同志社大学への内部進学という強固なルートは、選手としてのキャリアにどのような影響を与えるのでしょうか。

一貫教育が生む長期的な育成プラン

同志社高校ラグビー部の多くの部員は、卒業後に同志社大学ラグビー部(Doshisha Rugby)へと進みます。高校・大学の7年間(あるいは中学校からの10年間)を通して一貫したフィロソフィーの下で成長できる環境は非常に稀有です。

高校時代にサイズ不足で悩んだ選手が、大学でフィジカルを強化して花開くケースも少なくありません。西岡選手もまた、大学レベルの環境でさらに体を大きくし、技術を磨くことで、より高いレベルでの活躍が期待されます。

大学で活躍する先輩たちの背中

同志社大学ラグビー部には、山田虎希選手をはじめとする同志社高校出身の先輩たちが多数在籍し、主力として活躍しています。彼らの存在は、現役高校生にとって身近な目標であり、将来のビジョンを明確にする指針です。

特にFWの選手たちが大学の激しいコンタクトエリアで戦っている姿は、西岡選手にとっても大きな刺激となっているはずです。「高校で終わりではない」という意識が、日々の練習の質をさらに高めています。

文武両道を体現するキャリア形成

ラグビーだけでなく、学業や人間形成においても高いレベルを目指せるのが同志社系列の魅力です。大学進学後もラグビーに打ち込みながら、将来の社会人としての基盤を作ることができます。

西岡選手のようなリーダーシップのある人材は、ラグビー界だけでなく、社会に出ても重宝される資質を持っています。ラグビーを通じて培った「Be us」の精神は、彼の人生における大きな財産となるでしょう。

まとめ:ラストイヤーに懸ける西岡裕登の挑戦

同志社高校ラグビー部の副将、西岡裕登選手について解説してきました。172cmのFWとして、そして「元・初心者」のリーダーとして、彼は常識にとらわれない新しいラグビー選手の像を体現しています。

2026年度、彼らにとってのラストイヤーがいよいよ始まります。「Be us」を合言葉に、京都の頂点を目指す彼らの挑戦から目が離せません。

  • 172cmの小柄な体格を「ハンドリング」と「運動量」で武器に変える知性派FW。
  • 初心者からのスタートながら、努力と情熱で副将の座を掴み取ったリーダー。
  • 新スローガン「Be us」の下、個性を活かしたラグビーで京都一を目指す。
  • 同志社大学への進学も見据え、さらなる成長が期待される有望なプレーヤー。

花園という夢の舞台へ。西岡裕登選手と同志社高校ラグビー部が描く、自分たちらしい勝利の物語を、ぜひスタジアムや配信で見届けてください。

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