「ラグビーの聖地」として長年愛されてきた秩父宮ラグビー場ですが、神宮外苑の再開発に伴い、取り壊しと移転が決定しています。多くのファンが気にかけているのは、慣れ親しんだこのスタジアムでいつまで観戦できるのかという点ではないでしょうか。
再開発計画は環境保全の観点などから見直しが行われ、当初のスケジュールから変更が生じています。2026年時点での最新情報を整理し、今後の流れを把握しておくことが大切です。
- 現在の秩父宮ラグビー場の取り壊し開始時期
- 新ラグビー場の建設スケジュールとオープン予定
- 工事期間中の観戦やアクセスへの影響
この記事では、秩父宮ラグビー場の取り壊し時期に関する最新情報と、移転までの間に楽しむべきポイントを詳しく解説します。歴史あるスタジアムの最後の姿をしっかりと目に焼き付けるためのガイドとしてお役立てください。
秩父宮ラグビー場の取り壊しはいつから?再開発の最新スケジュール
多くのラグビーファンが懸念している「秩父宮ラグビー場の取り壊しはいつ始まるのか」という疑問に対し、現時点での公式発表や報道ベースの最新スケジュールを解説します。結論から言えば、2026年中にいきなり解体されるわけではありませんが、カウントダウンは確実に始まっています。
神宮外苑地区の再開発事業は、複数の施設を玉突き式に建て替える複雑な工程で進められています。ここでは、既存のラグビー場が解体される具体的な時期と、それに関連する新施設の建設状況について詳細を見ていきましょう。
現在のラグビー場は2027年頃まで使用可能な見込み
最新の事業計画変更によると、現在の秩父宮ラグビー場の解体工事は2028年頃から本格化するスケジュールとなっています。これは、当初の計画よりも全体的な工程が後ろ倒しになったことによるものです。
そのため、少なくとも2026年から2027年のシーズンにかけては、現在のスタジアムで試合が開催される可能性が高いと言えます。ただし、周辺ではすでに他の工事が始まっているため、動線や環境には変化が生じるでしょう。
完全に閉鎖される正確な日付は、リーグワンのスケジュールや工事の進捗状況によって最終決定されます。公式発表を見逃さないよう、常に最新の情報をチェックしておく必要があります。
新ラグビー場の建設は2026年に本格始動
現在ある秩父宮ラグビー場の解体に先立ち、まずは移転先となる「新秩父宮ラグビー場」の建設が進められます。この新スタジアムは、かつて明治神宮第二球場があった場所に建設される計画です。
報道によると、新ラグビー場の本体工事は2026年初頭に着工される予定となっています。ここから数年をかけて新しい聖地が形作られていくことになります。
つまり、2026年は「現スタジアムでの観戦」と「新スタジアムの建設風景」が同時に存在するという、歴史的な転換点の1年になるのです。
新旧スタジアムの入れ替え手順と空白期間
神宮外苑再開発の大きな特徴は、施設を順番に建て替えていく「連鎖的再開発」という手法です。まず新しいラグビー場を作り、完成後に現在のラグビー場を解体し、その跡地に新しい野球場を建設するという流れです。
この手順により、ラグビー場が完全に使えなくなる「空白期間」を最小限に抑える狙いがあります。しかし、工期の遅れや調整によっては、一時的に国立競技場などを代替地として使用する期間が生じる可能性も否定できません。
特に、新スタジアムの完成と現スタジアムの閉鎖のタイミングがスムーズに接続されるかが、今後のスケジュールの注目点となります。
計画遅延の主な要因と今後の不確定要素
これまでのスケジュールが変更された背景には、神宮外苑の樹木伐採に対する反対運動や、環境影響評価(アセスメント)のプロセスが深く関わっています。イコモス(国際記念物遺跡会議)からのヘリテージ・アラート発出などもあり、事業者は計画の見直しを迫られました。
樹木の保全や移植に関する議論は現在も続いており、これが今後の工期にさらなる影響を与える可能性もあります。2028年の解体開始という現在の目標も、決して確定したものではないと理解しておくべきでしょう。
ファンとしては、こうした社会的背景も含めて、ラグビー場の行く末を見守る姿勢が求められます。
2026年時点での正確な場所と位置関係
2026年現在、秩父宮ラグビー場はこれまでと同じ場所(港区北青山)に存在しています。最寄り駅である外苑前駅からのアクセスルートも基本的には変わりませんが、工事用車両の出入り口などが設けられている場合があります。
一方、新ラグビー場の建設地である旧・神宮第二球場跡地は、現スタジアムから見て西側、神宮球場の隣に位置します。観戦に訪れた際は、ぜひ工事現場の様子も確認してみてください。
新旧のスタジアムが近接しているため、将来的には人の流れが大きく変わることが予想されます。
聖地が生まれ変わる理由は?老朽化と再開発の背景

なぜ歴史ある秩父宮ラグビー場を取り壊し、新しい場所に建て替える必要があるのでしょうか。その最大の理由は施設の老朽化ですが、それ以外にも神宮外苑エリア全体が抱える都市計画上の課題が関係しています。
ここでは、建て替えが必要となった根本的な理由と、この再開発が目指している将来のビジョンについて掘り下げていきます。単なる施設の更新ではなく、エリア全体の価値向上を目指すプロジェクトであることを理解しましょう。
建設から70年以上が経過した施設の限界
現在の秩父宮ラグビー場は1947年に完成し、長きにわたって日本のラグビー界を支えてきました。しかし、建設から70年以上が経過し、耐震性や設備の老朽化が深刻な問題となっています。
トイレや売店の数、バリアフリー対応の不足など、現代のスポーツ観戦環境として求められる基準を満たすことが難しくなってきています。部分的な改修では対応しきれないレベルに達しているのが実情です。
安全かつ快適に観戦できる環境を次世代に残すためには、抜本的な建て替えが避けられない判断となりました。
神宮外苑エリア全体の再編計画との連動
今回の建て替えは、秩父宮ラグビー場単独の話ではなく、隣接する明治神宮野球場や伊藤忠商事本社ビルなども含めた大規模な再開発の一環です。各施設の配置を最適化し、緑豊かなオープンスペースを創出することが計画されています。
具体的には、ラグビー場と野球場の位置を入れ替えることで、広場や歩行者空間を確保し、災害時の避難場所としての機能を高める狙いがあります。
スポーツ施設を集約し、ビジネスや商業機能とも連携させることで、神宮外苑をより魅力的なエリアに変えようとしているのです。
耐震性と防災機能の向上という必須課題
首都直下型地震などの大規模災害への備えは、東京都内の重要施設にとって喫緊の課題です。古い構造基準で建てられた現スタジアムは、現代の耐震基準と比較して不安が残る部分があります。
新スタジアムへの建て替えにより、最新の耐震技術を導入し、観客の安全を確保することが可能になります。また、帰宅困難者の受け入れスペースなど、地域の防災拠点としての機能も期待されています。
歴史的な価値を惜しむ声もありますが、人命を守るための安全性向上は最優先事項と言えるでしょう。
新秩父宮ラグビー場はどうなる?全天候型ドームと人工芝
移転後に完成する「新秩父宮ラグビー場」は、現在のスタジアムとは全く異なる特徴を持つ施設になる予定です。完全屋根付きの全天候型スタジアムとなる一方で、いくつかの仕様については議論や懸念の声も上がっています。
新しいスタジアムがどのような観戦体験を提供するのか、そしてファンの間で話題となっている「人工芝」や「収容人数」の問題について詳しく解説します。未来の姿を想像しながら読み進めてください。
天候に左右されない完全密閉型の屋根
新ラグビー場の最大の特徴は、フィールド全体を覆う屋根が設置されることです。これにより、雨天時でも濡れることなく観戦できるようになり、快適性が大幅に向上します。
天候を気にせずにチケットを購入できることは、ファンにとっても運営側にとっても大きなメリットです。また、音響効果が高まることで、より臨場感のある応援が響き渡る空間になることが期待されています。
一方で、青空の下で風を感じながら観戦するという、ラグビー特有の開放感が失われることを惜しむ声も少なくありません。
人工芝の導入と選手への負担に関する懸念
新スタジアムでは、天然芝ではなく人工芝が採用される計画となっています。これは、屋根による日照不足や、多目的利用による稼働率向上を考慮した結果とされています。
しかし、ラグビーは激しいコンタクトを伴うスポーツであるため、人工芝は選手への身体的負担や怪我のリスクが高いという指摘があります。夏場の表面温度上昇も懸念材料の一つです。
最新のロングパイル人工芝などが検討されていますが、選手ファーストの観点から、どのような仕様が最終的に採用されるのか注目が集まっています。
収容人数の変更と多目的利用への転換
新スタジアムの収容人数は、現在の約2万5千人から縮小され、約1万5千人規模になる見込みです。これは、ラグビー以外のイベントやコンサートなどでも利用しやすいサイズ感を狙ったものです。
ビッグマッチではチケットが入手困難になる可能性がありますが、その分、満員の熱気を感じやすくなるという側面もあります。大規模な試合は隣接する国立競技場で行うという役割分担が想定されています。
ラグビー専用というよりも、収益性を重視した多機能アリーナとしての性格が強まると考えられます。
取り壊し前の観戦を楽しむには?現スタジアムの座席選び

取り壊しまでのカウントダウンが進む中、現在の秩父宮ラグビー場で観戦できる機会は限られています。歴史が詰まったこの場所での思い出を最高のものにするために、今だからこそ楽しむべきポイントを紹介します。
昭和の雰囲気を色濃く残すスタンドや、選手との距離が驚くほど近い座席など、現スタジアムならではの魅力を余すことなく味わいましょう。おすすめの観戦エリアや注意点をまとめました。
選手の声が聞こえるバックスタンド最前列
秩父宮ラグビー場の最大の魅力は、ピッチと客席の距離の近さです。特にバックスタンドの前方席は、選手同士がぶつかり合う音や、息づかいまでが聞こえてくるほどの臨場感があります。
専用スタジアムならではの視界の良さは、他の陸上競技場兼用のスタジアムでは味わえません。今のうちに、この圧倒的な迫力を肌で感じておくことを強くおすすめします。
フェンス越しに選手が駆け抜けていくスピード感は、一生の記憶に残る体験となるはずです。
西日が差し込むメインスタンドの独特な哀愁
午後の試合でメインスタンドに座ると、正面から西日を受けることになりますが、これも秩父宮の風物詩の一つです。夕暮れ時にオレンジ色に染まるピッチと、高層ビル群のコントラストは絶景です。
古い施設ゆえに座席の間隔は狭いですが、隣の席の人と肩を寄せ合いながら応援する一体感もまた、このスタジアムの味と言えます。
コンコースの売店で名物のグルメを買い込み、昭和レトロな雰囲気に浸りながら試合開始を待つのも粋な過ごし方です。
雨天時の観戦準備と寒さ対策の重要性
現スタジアムは屋根がメインスタンドの一部にしかなく、ほとんどの席が雨ざらしとなります。取り壊しまでの期間、雨の中で観戦する機会もあるでしょう。
傘の使用は原則禁止されているため、性能の良いレインポンチョや防水のバッグが必須アイテムです。また、冬場のナイター観戦は底冷えするため、厚手のクッションやブランケットも忘れずに持参してください。
不便さも含めて「秩父宮らしさ」として楽しみ、準備万端で最後のシーズンを駆け抜けましょう。
工事期間中のアクセスや影響は?外苑前駅からのルート
再開発工事が本格化すると、秩父宮ラグビー場周辺の交通事情や歩行者の動線に変化が生じます。特に2026年以降は、新スタジアムの建設車両の出入りが増えるため、これまで通りのルートが使えなくなる可能性もあります。
試合開催日は多くの観客で混雑するため、安全かつスムーズにスタジアムへ到着するための情報を押さえておくことが重要です。最新のアクセス事情と注意点を確認しておきましょう。
外苑前駅からのイチョウ並木ルートの変化
東京メトロ銀座線の外苑前駅からスタジアムへ向かう際、多くのファンが利用するイチョウ並木方面のルート。工事の進捗によっては、歩道の一部が規制されたり、迂回を指示されたりする場合があります。
特にスタジアム通り沿いは工事用フェンスが設置される範囲が広がるため、歩ける幅が狭くなることが予想されます。混雑時は将棋倒しなどの事故を防ぐため、係員の誘導に必ず従ってください。
余裕を持って到着できるよう、通常よりも15分から20分ほど早めの行動を心がけると安心です。
周辺の飲食店やコンビニの営業状況
再開発に伴い、神宮外苑周辺の一部の施設や店舗が閉店したり、移転したりしている可能性があります。試合前の腹ごしらえや買い出しに利用していた店がなくなっていることも考えられます。
スタジアム内の売店は引き続き営業していますが、混雑が予想されるため、駅周辺や自宅近くで事前に購入しておくのも一つの手です。
青山一丁目駅や表参道駅方面など、少し離れたエリアの飲食店を開拓しておくのも良いでしょう。
青山一丁目駅や千駄ヶ谷駅の利用推奨
外苑前駅の混雑を避けるため、都営大江戸線の青山一丁目駅や、JR総武線の千駄ヶ谷駅を利用するルートも検討してみてください。
これらの駅からは少し歩くことになりますが、工事の影響を受けにくいルートを選ぶことができます。散歩がてら神宮外苑の木々を眺めながらスタジアムへ向かうのも気持ちが良いものです。
特に帰宅時は外苑前駅が入場規制になることもあるため、分散退場への協力としても他の駅の利用は効果的です。
まとめ:秩父宮の歴史が変わる瞬間を見逃さないために
秩父宮ラグビー場の取り壊しは2028年頃から始まる見込みであり、2026年現在はまだ現役のスタジアムとして稼働しています。しかし、隣接地での新スタジアム建設開始により、風景は刻一刻と変化していきます。
完全な屋根付きとなる新スタジアムへの移行は、快適性の向上をもたらす一方で、屋外ならではの観戦文化が変わることを意味します。今のうちに「空が見える聖地」での時間を大切に過ごしてください。
- 現スタジアムでの観戦計画を早めに立てる
- 工事によるアクセス変更情報を事前に確認する
- 新スタジアムの建設過程も歴史の一部として記録する
生まれ変わる神宮外苑の未来に期待しつつ、長年の歴史を刻んだ現在の秩父宮ラグビー場へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。


