ラグビーの聖地として知られる秩父宮ラグビー場での観戦を計画する際、最も気になるのが座席の種類や見え方ではないでしょうか。
歴史あるスタジアムだからこそ、席によって観戦体験が大きく変わるため、事前の情報収集が欠かせません。
この記事では、現在の正確なキャパシティ情報から、改修後の未来予想図までを詳しく解説します。
- 現在の正確な収容人数とスタンド構成
- 初心者でも失敗しない座席選びのポイント
- 話題となっている新スタジアムの規模縮小問題
秩父宮ラグビー場のキャパと各スタンドの特徴を徹底解剖
秩父宮ラグビー場の公式な収容人数(キャパシティ)は24,871人ですが、試合の運用によっては座席数が変動することがあります。
聖地と呼ばれるこの場所は、グラウンドと客席の距離が非常に近く、臨場感あふれる観戦ができるのが最大の特徴です。
ここでは、メイン、バック、北、南の4つのスタンドごとに、その特徴と実際の座席数について詳細に掘り下げていきます。
観戦チケットを購入する前に、各エリアのメリットとデメリットを把握しておくことが、満足度の高いラグビー観戦につながります。
特に初めて訪れる方は、屋根の有無や背もたれの形状など、細かい設備の違いを知っておくことが重要です。
公式キャパシティ24,871人の内訳と実態
秩父宮ラグビー場の総座席数は約2万5千席とされていますが、メディア席や機材席の設置により、実際の販売数はこれより少なくなるケースが一般的です。
ジャパンラグビーリーグワンの注目カードや日本代表戦では、このキャパシティがフル稼働し、チケットが争奪戦になることも珍しくありません。
国立競技場や日産スタジアムといった5万人以上を収容する巨大スタジアムとは異なり、秩父宮はコンパクトであるがゆえの一体感が魅力です。
どの席からでも選手の息遣いが聞こえてきそうな距離感は、国内のラグビースタジアムの中でもトップクラスと言えるでしょう。
メインスタンド:屋根付きで快適な特等席
メインスタンドは西側に位置し、選手入場やベンチワークを間近で見ることができる、いわゆる「特等席」エリアが多く配置されています。
中央エリアの上段には屋根がかかっており、雨天時でも比較的濡れずに観戦できるため、天候が不安な日には最も人気が集まる場所です。
座席には背もたれとカップホルダーが付いているエリアが多く、長時間の観戦でも疲れにくい設計になっています。
接待や落ち着いて試合分析をしたいコアなファンにとって、メインスタンドの中央エリアはチケット代が高くても確保したい場所です。
バックスタンド:全体を見渡せる開放的な視点
東側に位置するバックスタンドは、テレビ中継のカメラとは逆のアングルから試合を観戦することになり、ラインアウトやスクラムの攻防が見やすいエリアです。
メインスタンドに比べてチケット価格が少し抑えられていることが多く、熱心なファンが多く集まる傾向にあります。
ただし、バックスタンドには屋根が一切ないため、雨天時にはポンチョやレインコートの準備が必須となります。
晴れた日のデーゲームでは直射日光を正面から受けることになるため、帽子やサングラスなどの日差し対策も忘れてはいけません。
北・南スタンド:ゴール裏の迫力と価格の魅力
北スタンドと南スタンドはゴールポストの真裏に位置しており、トライシーンやゴールキックを縦のラインで見ることができる独自の面白さがあります。
特に、自分たちの目の前に迫ってくるアタックの圧力や、ディフェンスラインのギャップなどは、この角度からしか味わえない醍醐味です。
これらの席は一般的に自由席や低価格帯の指定席として販売されることが多く、コストを抑えて何度も観戦したいファンに選ばれています。
大型ビジョンは南スタンド側にあるため、北スタンドからはビジョンが見やすく、南スタンドからは振り返らないと見えない点には注意が必要です。
他スタジアムとのキャパシティ比較
首都圏の主要なスタジアムと比較すると、秩父宮ラグビー場は「中規模」のカテゴリーに分類されます。
例えば、近隣の国立競技場は約68,000人、味の素スタジアムは約48,000人のキャパシティを誇ります。
しかし、ラグビー専用である秩父宮は、陸上トラックがないためピッチとの距離が圧倒的に近く、数字以上の迫力を感じられます。
2万5千人というサイズ感は、満員になった時の熱気が逃げにくく、スタジアム全体が揺れるような応援の響きを生み出す要因となっています。
観戦目的別のおすすめ座席と見え方の違い

「選手の表情を見たいのか」「試合展開を俯瞰したいのか」によって、選ぶべき座席は大きく異なります。
秩父宮ラグビー場は座席の勾配や位置によって見え方が劇的に変わるため、自分の観戦スタイルに合わせた座席選びが重要です。
ここでは、具体的なシチュエーションに合わせて、失敗しない座席の選び方を提案します。
初めての観戦でいきなり高額な席を買う必要はありませんが、あまりに見にくい席を選んでしまうとラグビーの魅力が半減してしまいます。
それぞれのエリアが持つ強みを理解し、当日の天候や同行者の属性も考慮に入れてベストな選択をしましょう。
臨場感重視なら最前列付近のエリア
選手同士がぶつかり合う音や、スクラムを組む際の掛け声を肌で感じたいなら、各スタンドの1列目から5列目あたりの低層エリアがおすすめです。
ピッチレベルと目線の高さが近いため、まるで自分もフィールドの中にいるかのような没入感を味わうことができます。
ただし、目線が低くなることで、逆サイドのプレーやグラウンド全体の配置状況は把握しにくくなるというデメリットもあります。
細かい戦術よりも、肉弾戦の迫力や選手のスピード感を優先したい方にとっては、これ以上ない最高のアングルとなるでしょう。
戦術分析なら上段エリアが最適解
ラグビーの醍醐味である「陣取り合戦」や、バックスラインの展開を楽しみたい場合は、メインまたはバックスタンドの20列目以降の上段席を推奨します。
高い位置からフィールド全体を俯瞰できるため、スペースがどこに空いているか、誰がどこへ走っているかが一目瞭然です。
特にラグビー経験者や、ルールを深く理解しているファンは、あえて上段の席を指定して購入する傾向があります。
試合全体の流れを読み解きながら、理詰めで観戦を楽しみたい方にとって、上段席からの眺めは非常に満足度が高いものです。
雨天時や日差し対策が必要な場合の選択肢
天候に左右されずに快適に観戦したい場合、選択肢はメインスタンド後方の屋根下エリア一択となります。
秩父宮ラグビー場の屋根カバー率は決して高くないため、屋根下エリアのチケットは発売直後に売り切れることも珍しくありません。
もし屋根下席が取れなかった場合は、ポンチョを着てバックスタンドで応援するか、あるいは濡れても着替えやすい服装で臨む覚悟が必要です。
傘をさしての観戦は後ろの人の視界を遮るため禁止されており、雨対策は観戦マナーとしても非常に重要なポイントとなります。
スタジアム内の設備とバリアフリー情報
歴史あるスタジアムゆえに、秩父宮ラグビー場の設備は最新のドーム球場などと比較すると、やや古さを感じる部分があるのは否めません。
しかし、改修や運用面の工夫により、来場者が快適に過ごせるような改善は日々続けられています。
トイレの場所や売店の混雑状況、そして車椅子でのアクセスについて、事前に知っておくべき情報をまとめました。
特にハーフタイム中のトイレや売店は激しく混雑するため、試合前や試合中のタイミングを見計らって利用するなどの戦略が必要です。
スムーズな動線を確保することで、試合の大事な場面を見逃すリスクを減らすことができます。
トイレと売店の配置と混雑回避術
トイレは各スタンドのコンコースに設置されていますが、個数が限られているため、ハーフタイムには長蛇の列が発生します。
特に女性用トイレは混雑が激しいため、正面入口付近の仮設トイレや、比較的空いている北スタンド側のトイレを利用するのが賢明です。
売店では名物の唐揚げやラグビー観戦定番のビールが販売されていますが、これらもキックオフ直前は非常に混み合います。
完全キャッシュレス化が進んでいる店舗も多いため、交通系ICカードやQRコード決済の準備をしておくと、会計がスムーズに進みます。
車椅子席の場所とアクセス方法
車椅子での観戦エリアは、主にメインスタンドとバックスタンドの最前列付近、または専用スペースに設けられています。
バリアフリー対応のトイレも完備されていますが、スタジアム自体の通路が狭い箇所もあるため、移動には少し時間の余裕を持つことが推奨されます。
チケット購入時に車椅子席を選択する必要がありますが、介助者1名までが同伴可能などのルールが試合ごとに設定されています。
事前に公式サイトや主催者の情報を確認し、必要であれば駐車場の手配なども含めて早めに問い合わせておくと安心です。
最寄駅からのアクセスと混雑状況
最寄りの東京メトロ銀座線「外苑前駅」からは徒歩約5分という好立地ですが、試合終了後は駅への入場規制がかかるほど混雑します。
これを避けるためには、少し歩いてJR総武線の「信濃町駅」や「千駄ヶ谷駅」、あるいは大江戸線の「青山一丁目駅」を利用するルートが有効です。
試合開始前の外苑前駅周辺も非常に混み合うため、待ち合わせをするなら駅の改札前ではなく、スタジアム正門前などを指定するのが無難です。
周辺にはカフェや飲食店も多いですが、試合日はどこも満席になるため、食事を済ませてから会場に向かうのも一つの手です。
新秩父宮ラグビー場の建設計画とキャパ問題

現在、秩父宮ラグビー場は神宮外苑地区の再開発に伴い、場所を移転して新しく建て替えられる計画が進行しています。
しかし、この新スタジアム計画において最も議論を呼んでいるのが、収容人数の大幅な縮小という問題です。
ここでは、2026年以降の動きにも関わる再開発のスケジュールと、ファンの間で懸念されているキャパシティの課題について解説します。
新しいスタジアムは全天候型の屋根付き施設となる予定ですが、ラグビー界にとっては死活問題とも言える「席数減」がどう影響するのか。
最新の情報を整理し、今後のラグビー観戦環境がどのように変わっていくのかを予測します。
収容人数が約1万5千人に縮小される理由
新秩父宮ラグビー場の計画では、ラグビー開催時の収容人数が現在の約2万5千人から、約1万5千人規模へと縮小される方針が示されています。
これは、スタジアムをラグビー専用ではなく、多目的アリーナとして運用し、収益性を高めるためのビジネスモデル転換が背景にあります。
運営側は「満員感の演出」や「高付加価値な座席の提供」を理由に挙げていますが、ファンや関係者からは「ビッグマッチが開催できない」との反対意見が根強くあります。
現在のリーグワン決勝や日本代表戦の集客力を考えると、1万5千人というキャパシティは明らかに不足しており、チケット難民が増加する懸念があります。
移転と建設のタイムライン
計画では、現在の秩父宮ラグビー場の隣接地(神宮第二球場跡地など)に新スタジアムを建設し、完成後に現在のスタジアムを解体する手順となっています。
2026年の時点では、まだ現行の秩父宮ラグビー場が使用されている可能性が高いですが、工事の進捗によっては周辺の環境が大きく変わっているはずです。
新スタジアムの完成後、現在の跡地には新しい野球場(新神宮球場)が建設される予定であり、この一帯は長期間にわたって工事エリアとなります。
観戦時の動線や周辺の景観も変化していくため、最新のアクセス情報を常にチェックしておく必要があります。
新スタジアムに期待される機能と課題
キャパシティの問題はあるものの、新スタジアムには完全密閉型の屋根や、最新の音響・映像設備が導入される予定です。
これにより、天候に左右されずに快適な観戦が可能となり、エンターテインメントとしてのラグビー体験は向上すると期待されています。
一方で、人工芝の採用が検討されていることによる選手への身体的負担や、座席単価の高騰なども懸念材料として挙げられています。
ラグビーの聖地としての伝統をどう継承しつつ、新しい時代のスタジアムへと進化できるのか、今後の動向に注目が集まっています。
チケット購入前に知っておくべき注意点
座席の種類やスタジアムの事情を理解したところで、実際にチケットを入手するための具体的なノウハウを押さえておきましょう。
ラグビーのチケット販売システムは試合のカテゴリーによって異なり、購入方法を間違えると希望の席が取れないこともあります。
ここでは、スムーズにチケットを確保し、当日の観戦トラブルを防ぐための実用的なアドバイスを提供します。
人気カードでは発売開始から数分で良席が埋まることもあるため、事前の会員登録や発売スケジュールの確認は必須です。
また、スタジアム独自のルールや持ち込み制限についても触れておきます。
リーグワンと代表戦での購入方法の違い
リーグワンの試合チケットは、各チームの公式サイトや「Ticket RUGBY」などのポータルサイトを通じて購入するのが一般的です。
ファンクラブ会員向けの先行販売が最速となるため、特定のチームを応援している場合は、ファンクラブへの入会が良席確保の近道となります。
一方、日本代表戦などの国際試合は、日本ラグビーフットボール協会が主導して販売を行い、抽選方式が採用されることが多くなります。
抽選申し込みの期間は短く設定されることが多いため、代表戦の開催が決まったらすぐに公式サイトでスケジュールを確認することが重要です。
| 試合区分 | 主な販売場所 | 販売形式 |
|---|---|---|
| リーグワン | Ticket RUGBY / 各チームサイト | 先着順(FC先行あり) |
| 日本代表戦 | Ticket RUGBY / プレイガイド | 抽選先行 → 先着一般 |
| 大学ラグビー | Ticket RUGBY / 当日券窓口 | 先着順(自由席多め) |
再入場ルールと飲食物の持ち込み
秩父宮ラグビー場では、基本的に再入場が認められている試合が多いですが、チケットの半券やQRコードの提示が求められます。
スタジアム周辺のキッチンカーを利用したい場合や、近くのコンビニへ買い物に行きたい場合には非常に便利なシステムです。
飲食物の持ち込みについては、ビン・缶類の持ち込みは安全上の理由から禁止されており、入場ゲートで紙コップへの移し替えが必要です。
ペットボトルや水筒の持ち込みは可能ですが、アルコール類に関しては大会規定によってルールが異なる場合があるため、事前に確認しておきましょう。
雨天時のチケット払い戻しについて
ラグビーは原則として雨天決行のスポーツであり、台風直撃などの荒天で試合中止にならない限り、チケットの払い戻しは行われません。
「雨が降って濡れるから行きたくない」という理由では返金されないため、屋根のない席を購入する際は天気予報をよく確認するリスク管理が必要です。
もし試合が中止になった場合は、公式サイトで払い戻し方法がアナウンスされるので、チケットを捨てずに保管しておく必要があります。
特に紙チケットの場合は、破損や紛失をすると払い戻しが受けられなくなるため、大切に管理しましょう。
まとめ:キャパと特徴を理解して最高の観戦体験を
秩父宮ラグビー場は、約2万5千人という絶妙なキャパシティが生み出す一体感と、ピッチとの近さが最大の魅力です。
屋根付きで快適なメインスタンド、全体が見渡せるバックスタンド、迫力のゴール裏と、それぞれの席に明確な個性があります。
現在は再開発計画の過渡期にあり、将来的なキャパシティ縮小が懸念されていますが、現存する聖地での観戦体験は今のうちにしか味わえません。
まずは直近の試合スケジュールをチェックし、自分のスタイルに合った座席で、生のラグビーの迫力を体感してみてください。


