「東の聖地」と呼ばれる熊谷ラグビー場で、プロ選手の激しいぶつかり合いを目の前で見てみたいと思いませんか。2019年の大規模改修を経て、トラックのない球技専用スタジアムとして生まれ変わったこの場所は、観客席とグラウンドの近さが最大の魅力です。
しかし、初めて行く方にとっては「チケットはどこで買うの?」「どの席が見やすい?」「駅から遠いって本当?」など、不安な点も多いはずです。埼玉パナソニックワイルドナイツの本拠地でもあるこのスタジアムは、事前の準備次第で当日の満足度が大きく変わります。
この記事では、チケットの手配から当日のアクセスまで、現地観戦を120%楽しむための情報を網羅しました。まずは、観戦計画を立てる上で欠かせない3つのポイントをチェックしましょう。
- チケットは「Ticket Rugby」か「チケットぴあ」でのWEB購入が基本
- アクセスは「バス待ち列」を回避する駐車場の事前予約がカギ
- 冬場の観戦は、想像を絶する「熊谷のからっ風」対策が必須
熊谷ラグビー場の試合チケット購入方法と種類
熊谷ラグビー場での観戦チケットは、当日券も存在しますが、人気カードでは完売することもあるため前売り購入が鉄則です。特にリーグワンの試合では、座席指定ができるWEB予約が主流となっており、スムーズな入場の鍵を握ります。
ここでは、チケットを確実に手に入れるための具体的なルートと、予算や目的に合わせた券種の選び方を解説します。まずは販売スケジュールと購入先のプラットフォームを正しく理解することから始めましょう。
販売スケジュールと先行販売の仕組み
チケットの販売は通常、試合日の約1ヶ月前から段階的にスタートします。最も早く購入できるのは、埼玉パナソニックワイルドナイツなどのホームチームのファンクラブ会員で、一般販売よりも数日早く座席を確保できます。
一般販売はファンクラブ先行の後に開始されますが、良い席は先行期間中に埋まってしまうことも珍しくありません。確実に希望のエリアで見たい場合は、有料のファンクラブに入会するか、一般発売日の開始時刻に合わせて待機する必要があります。
特に開幕戦や最終節、プレーオフなどの重要試合では、販売開始から数分で良席が売り切れる争奪戦になります。公式サイトやSNSで発表される最新の販売スケジュールを常にチェックし、発売日時をカレンダーに登録しておきましょう。
主要な購入プラットフォームと発券方法
チケット購入のメインとなるのは、日本ラグビーフットボール協会公式の「Ticket Rugby(チケラグ)」と「チケットぴあ」です。これらは座席選択が可能で、スマホ画面を見せるだけの電子チケットや、コンビニでの紙チケット発券に対応しています。
利用には事前の会員登録が必要ですが、購入履歴の管理やリセール機能(行けなくなった場合に定価で譲渡できる仕組み)が使えるため安心です。当日スタジアムの窓口に並ぶ必要がなく、入場ゲートに直行できる利便性は、混雑回避の面でも大きなメリットとなります。
セブン-イレブンなどのコンビニ店頭端末でも購入可能ですが、座席の細かい指定ができない場合があります。こだわりを持って席を選びたいなら、パソコンやスマートフォンからのWEB購入を強くおすすめします。
座席カテゴリーと価格帯の目安
熊谷ラグビー場の座席は、メインスタンド、バックスタンド、北・南スタンド(ゴール裏)に大きく分かれています。価格は試合の注目度によって変動するダイナミックプライシングが導入されることもありますが、一般的にメイン中央が最も高価で、ゴール裏が最も安価です。
SS席やS席などの上位カテゴリーは、グラウンド全体を見渡せる特等席で、クッション性の高いシートが用意されていることもあります。一方、自由席やゴール裏の席はリーズナブルで、まずは雰囲気を味わいたい初心者や、家族連れのお財布に優しい設定です。
最近では「ピッチサイドシート」のような、選手と同じ目線で迫力を体感できる特別席も販売されています。自分の予算と、どのような視点で試合を楽しみたいかに合わせて、最適なカテゴリーを選んでください。
公式リセールサービスの活用と注意点
急な用事や体調不良で試合に行けなくなった場合、公式のリセールサービスを利用することができます。これはチケット購入サイトを通じて、定価で他のファンにチケットを譲ることができる正規のシステムです。
逆に、完売してしまったチケットでも、リセールに出品されていれば購入できるチャンスがあります。試合日が近づくと出品が増える傾向にあるため、諦めずにサイトをこまめにチェックすることをおすすめします。
SNSや非正規の売買サイトでの個人間取引は、詐欺やトラブルの原因となるため絶対に避けてください。公式サービスを通すことで、売り手も買い手も安心して取引を行うことができます。
車椅子席や企画チケットの利用
車椅子で観戦される方のための専用エリアも用意されており、介助者1名まで同伴可能なケースが一般的です。これらの席は通常のWEB販売とは異なり、電話予約や専用フォームからの申し込みが必要な場合があるため、事前に公式サイトを確認しましょう。
また、試合によっては「Tシャツ付きチケット」や「地元市民優待チケット」などの企画チケットが販売されることもあります。これらは非常にお得な内容になっていることが多いので、情報のアンテナを張っておくと良いでしょう。
子供料金の設定があるエリアも多いですが、未就学児は膝上観戦なら無料、席が必要なら有料など、ルールが細かく決まっています。一緒に行く家族構成に合わせて、最もコストパフォーマンスの良い買い方を検討してください。
臨場感か全体像か|おすすめの座席エリアと見え方の違い

熊谷ラグビー場は、ラグビーワールドカップ2019のために改修され、どの席からも見やすい素晴らしいスタジアムになりました。スタンドの傾斜が急に設計されているため、前の人の頭が邪魔になりにくく、ピッチとの距離が非常に近いのが特徴です。
しかし、エリアによって「試合の見え方」や「快適さ」は全く異なります。ここでは、観戦スタイル別におすすめの座席エリアと、それぞれのメリット・デメリットを詳しく紹介します。
メインスタンド:屋根付きで快適に戦術分析
メインスタンドは、選手入場やベンチの動きが見られる特等席で、試合全体の流れを把握するのに最適です。特に中央エリアの上段は見晴らしが良く、テレビ中継のような視点で両チームの陣形や戦術を楽しむことができます。
最大の特徴は大きな屋根があることですが、風向きによっては前方の席(概ね10列目付近まで)は雨に濡れる可能性があります。確実に雨を避けたい場合は、11列目以降の後方席を選ぶのが賢明です。
また、メインスタンドは直射日光を背にする形になるため、デーゲームでも眩しくなく、快適に観戦できます。ただし冬場は日陰になりやすく寒さを感じやすいため、防寒対策は万全にしておく必要があります。
バックスタンド:熱気と日差しを感じる応援席
バックスタンドは、応援団や熱心なファンが多く集まり、スタジアムの熱気を肌で感じられるエリアです。グラウンドとの距離が近く、タックルの音や選手の声がダイレクトに聞こえてくるため、迫力重視の方におすすめです。
このエリアは日中、正面から太陽の光を浴びるため、冬場の観戦では「ぽかぽかして暖かい」というメリットがあります。逆に、春先や秋口の暑い日は帽子やサングラスなどの日差し対策が欠かせません。
メインスタンドに比べてチケット価格がやや抑えられていることも多く、コストパフォーマンスと臨場感のバランスが良い席と言えます。一体感のある応援に参加したいなら、迷わずバックスタンドを選びましょう。
南・北スタンド:独特のアングルとコスパの良さ
ゴールポスト裏に位置する南・北スタンド(ゴール裏)は、トライシーンを正面から目撃できる独特のアングルが魅力です。キッカーがゴールを狙う緊張感や、スクラムの押し合いを縦方向から見る面白さは、この席でしか味わえません。
通常、最も安価な価格設定になっており、何度も通いたいファンや、とりあえず安く観戦したいグループに人気です。大型ビジョンが見やすい側のスタンドを選べば、リプレイ映像とセットで試合状況を詳しく把握できます。
熊谷ラグビー場のゴール裏は傾斜がきついため、上の方の席でもピッチが遠く感じにくい設計になっています。全体を俯瞰しつつ、お財布にも優しい賢い選択肢と言えるでしょう。
駅から遠い問題を解決|アクセス手段と駐車場の予約テクニック
熊谷ラグビー場の最大の懸念点は、最寄りのJR熊谷駅から約3.5km離れているという「アクセスの悪さ」です。試合終了後は数万人が一斉に帰路につくため、何の対策もしないと帰宅難民になりかねません。
ここでは、シャトルバス、自家用車、徒歩など、それぞれの移動手段における攻略法と注意点を解説します。スムーズな移動は、観戦の思い出を良いものにするための最後の仕上げです。
シャトルバス攻略:早めの行動が鉄則
試合当日は、熊谷駅北口から臨時シャトルバスが運行されます。片道約15分から20分程度ですが、キックオフ1時間前や試合終了直後は長蛇の列ができ、乗車までに30分以上待つことも珍しくありません。
攻略のポイントは、時間をずらすことです。行きはキックオフの2時間前には駅に到着するようにし、帰りはスタジアムで余韻を楽しんでからゆっくり移動するか、試合終了の少し前に席を立つ勇気を持つことです。
バスの支払いはICカードが使える場合が多いですが、念のため小銭を用意しておくと安心です。また、臨時バス乗り場は通常のバス停と場所が異なることがあるため、駅の案内表示や係員の誘導をよく確認しましょう。
駐車場予約:akippaや公式を駆使する
車で来場する場合、スタジアム敷地内の駐車場は完全予約制となっていることがほとんどです。公式の販売サイトで駐車券を購入するか、「akippa(アキッパ)」などの駐車場シェアサービスを利用して、近隣のスペースを確保する必要があります。
予約なしで当日行っても、スタジアム周辺のコインパーキングはすぐに満車になります。また、周辺道路は試合前後、激しい渋滞が発生するため、入出庫に時間がかかることを覚悟しておかなければなりません。
裏技として、熊谷駅周辺のコインパーキングに車を停め、そこからシャトルバスやタクシーを利用する「パーク&ライド」方式も有効です。これなら帰りのスタジアム周辺の渋滞を回避しやすく、スムーズに帰路につけます。
徒歩・自転車:ラグビーロードを歩く選択
健脚な方におすすめなのが、駅からスタジアムまで続く「ラグビーロード」を歩くことです。所要時間は大人の足で約50分ほどかかりますが、道中にはラグビー関連の装飾や選手の看板があり、気分を盛り上げてくれます。
天気が良い日であれば、バス待ちの列に並んでイライラするよりも、確実に進める徒歩の方が精神的に楽な場合もあります。帰りは特に、バス待ちの列を見て絶望するより、歩いて駅周辺で食事をする方が有意義な時間を過ごせるかもしれません。
また、駅前でレンタサイクルを利用するのも一つの手です。自転車なら約20分程度で到着でき、駐輪場もスタジアム周辺に用意されています。ただし、台数に限りがあるため、早めの確保が必要です。
観戦を120%楽しむ|スタグルと寒さ・暑さ対策
試合そのものだけでなく、スタジアムでの食事や環境への備えも、観戦体験の質を左右する重要な要素です。熊谷ラグビー場は「グルメ」と「気候」に大きな特徴があります。
ここでは、現地でしか味わえないスタジアムグルメ(スタグル)の楽しみ方と、季節ごとの過酷な環境を乗り切るための装備について紹介します。準備万端で挑めば、試合以外の時間も最高の思い出になります。
スタジアムグルメ:地元・熊谷の味を堪能
試合当日は、スタジアム周辺に多数のキッチンカーが出店し、お祭りのような賑わいを見せます。定番の焼きそばや唐揚げだけでなく、地元・熊谷の食材を使ったオリジナルメニューや、対戦相手の地域にちなんだ限定グルメも登場します。
特に人気なのは、ラグビーボールの形をした「ワイルドナイツカステラ」や、ボリューム満点の肉料理などです。これらは試合開始前には長い行列ができるため、入場したらまずはグルメエリアに向かい、食料を確保するのがベテランの動きです。
購入したグルメを片手に、キックオフ前の練習風景を眺める時間は格別です。電子マネー対応の店舗も増えていますが、通信状況によっては現金の方が早い場合もあるので、両方用意しておくとスムーズです。
「熊谷の風」対策:冬は極寒、夏は酷暑
熊谷は夏に「日本一暑い街」として有名ですが、ラグビーシーズンである冬場は「赤城おろし」と呼ばれる強烈な北風が吹き荒れます。体感温度は氷点下になることも珍しくなく、生半可な防寒では試合に集中できません。
冬の観戦には、厚手のダウンコート、帽子、手袋、そして風を通さないブランケットが必須です。さらに、靴用カイロや座席に敷く断熱クッションがあると、底冷えを防いで快適に過ごせます。
逆に春先の試合では、日差しが強く急に気温が上がることがあります。脱ぎ着しやすい重ね着スタイルで調整できるようにし、帽子やサングラスで紫外線対策を行うことが、疲れを残さないコツです。
トイレと持ち込みルール:快適に過ごすために
ハーフタイムのトイレは非常に混雑します。特に女性用トイレは長蛇の列になるため、試合前や試合中のプレーが止まっているタイミングを見計らって利用するのが賢明です。改修後はトイレの数も増え、清潔で使いやすくなっています。
飲食物の持ち込みについては、ビン・缶の持ち込みは安全上の理由から禁止されています。入場ゲートで紙コップへの移し替えを求められるため、最初からペットボトルや水筒を持参するか、中で購入するようにしましょう。
また、大きな荷物は座席の下に入らないことがあります。周りの人の迷惑にならないよう、荷物は最小限にするか、駅のコインロッカーに預けてから来場することをおすすめします。
初心者も安心|観戦マナーと当日のタイムスケジュール

初めてラグビー観戦に行く場合、どのような流れで一日を過ごせば良いのか、どんなマナーがあるのか気になりますよね。ラグビーは「紳士のスポーツ」と言われますが、観戦ルールはそれほど厳しくなく、誰もが楽しめる雰囲気です。
ここでは、典型的な試合当日のスケジュール例と、これだけは守っておきたい基本的な観戦マナーを紹介します。これを知っておけば、初めてでも堂々とスタジアムを楽しめます。
当日の理想的なタイムスケジュール
キックオフが14時の場合、遅くとも12時半にはスタジアムに到着することを目指しましょう。12時から13時の間は、スタジアムグルメを楽しんだり、グッズショップを見たり、イベントブースに参加したりと、試合前の雰囲気を満喫できるゴールデンタイムです。
13時30分頃には座席に着き、選手のウォーミングアップを見学します。試合前の選手紹介や入場演出は、会場のボルテージが一気に上がる瞬間なので、絶対に席を外してはいけません。
試合終了後は、選手たちが場内を一周して挨拶をする「グリーティング」が行われます。すぐに帰らず、選手に拍手を送ったり、余韻に浸ったりする時間を持つのも、現地観戦ならではの醍醐味です。
必須アイテムとあると便利なグッズ
チケットと財布、スマホ以外に、絶対に持って行くべきなのが「オペラグラス(双眼鏡)」です。遠くのプレーだけでなく、選手の表情やスクラムの中の様子まで見ることができ、面白さが倍増します。
また、プラスチック製の座席は長時間座っているとお尻が痛くなるため、折りたたみクッションがあると快適です。100円ショップで売っているものでも十分効果があります。
応援グッズとしては、チームカラーのタオルマフラーやジャージがあれば完璧です。周りのファンと一体になれるだけでなく、首元の防寒や日除けにもなる実用的なアイテムです。
これだけは守ろう!観戦の基本マナー
ラグビー観戦で最も大切なのは、相手チームやレフリーへのリスペクトです。良いプレーには敵味方関係なく拍手を送り、判定に対する過度な野次やブーイングは控えましょう。特にゴールキックの際は、選手が集中できるよう、会場全体が静まり返るのが伝統的なマナーです。
座席では、前のめりになって観戦すると後ろの人の視界を遮ってしまいます。背もたれに背中をつけて座り、傘の使用は雨でも原則禁止なので、必ずレインポンチョを使用してください。
写真撮影はOKですが、フラッシュの使用や、長い三脚を立てて後ろの人の邪魔をすることは禁止されています。周りの人への気配りを忘れず、全員が気持ちよく観戦できる空間作りを心がけましょう。
まとめ
熊谷ラグビー場は、日本最高峰の臨場感を味わえるスタジアムです。チケットは早めのWEB購入を心がけ、座席は「戦術のメイン」「熱気のバック」「安さのゴール裏」から目的に合わせて選びましょう。
アクセスは不便ですが、事前の駐車場予約や余裕を持ったシャトルバス利用、あるいはラグビーロードを歩く覚悟があれば、トラブルを回避できます。そして何より、冬場の「寒さ対策」だけは過剰なほど準備していってください。
準備さえ整えば、あとは世界トップレベルのプレーに酔いしれるだけです。次の週末は、ぜひ熊谷ラグビー場で、テレビでは味わえないタックルの衝撃音とスタジアムの熱狂を体感してください。まずは公式サイトで、次回の試合スケジュールをチェックしてみましょう!



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