「天理の司令塔は一体どこへ進むのか?」大学ラグビー界で圧倒的な存在感を放った上ノ坊駿介選手。正確なキックと冷静な判断力でチームを牽引した彼の、次なるステージが気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、天理大学ラグビー部で主将を務めた上ノ坊選手のプロフィールや進路、そして彼を支える「ラグビー3兄弟」の絆について詳しく解説します。彼のプレーの凄みを知ることで、これからのラグビー観戦がさらに楽しくなるはずです。
- 上ノ坊選手のプロフィールと注目の進路先
- 司令塔としてのプレースタイルと武器
- 天理大学での主将としての実績と兄弟の絆
天理大学ラグビー部・上ノ坊駿介のプロフィールと進路
まずは、上ノ坊駿介選手の基本的なプロフィールと、多くのファンが注目している卒業後の進路について詳しく見ていきましょう。天理大学の顔として活躍した彼が、次に選んだステージはどこなのでしょうか。
基本プロフィールとポジション
上ノ坊駿介(うえのぼう しゅんすけ)選手は、2003年9月29日生まれのラグビー選手です。身長183cm、体重88kgという、司令塔のスタンドオフ(SO)としては非常に恵まれた体格を誇ります。このサイズがあることで、相手ディフェンスラインに強く当たりながらパスを放つことができ、時には自ら突破を図ることも可能です。
ポジションは主にスタンドオフ(SO)を務めますが、センター(CTB)やフルバック(FB)もこなせるユーティリティ性を持っています。天理大学ではバックス陣の要として、ゲームメイクからフィニッシャーまで幅広い役割を担ってきました。その柔軟な対応力は、どのチームにとっても大きな武器となります。
注目の進路は清水建設江東ブルーシャークス
大学卒業後の進路として発表されたのは、ジャパンラグビーリーグワンに所属する「清水建設江東ブルーシャークス」です。ディビジョン2に位置するこのチームは、近年着実な強化を進めており、上ノ坊選手のような即戦力の司令塔を求めていました。彼の加入はチームにとって大きな起爆剤となるでしょう。
リーグワンという国内最高峰の舞台で、彼がどのようなプレーを見せるのかに期待が高まります。特に、外国人選手とのフィジカルバトルが激しいリーグワンにおいて、大型SOである上ノ坊選手の強みは存分に活かされるはずです。ルーキーイヤーからの活躍が期待されています。
天理大学での役割と実績
天理大学では、下級生の頃からAチームで出場機会を得て、最終学年である2024年度には主将に就任しました。伝統ある天理大学ラグビー部のキャプテンとして、約150人の部員をまとめるリーダーシップを発揮。プレーだけでなく精神的支柱としてもチームを支えました。
特に彼の代は、チームの一体感を重視し「関西大学Aリーグ優勝」という輝かしい成績を残しています。常に先頭に立って体を張り続ける彼の姿は、後輩たちにとっても大きな手本となりました。天理大学の歴史に名を刻む名将の一人と言えるでしょう。
U23日本代表への選出経験
上ノ坊選手の実力は大学レベルにとどまらず、U23日本代表候補や関連プログラムにも選出された経験があります。同世代のトップ選手が集まる合宿や試合に参加することで、より高いレベルでの戦術眼やスキルを磨いてきました。国際舞台を見据えたポテンシャルを秘めています。
こうした代表レベルでの活動は、彼の視野を広げ、プレースタイルの幅を持たせることに繋がりました。世界基準のフィジカルやスピードを肌で感じた経験は、リーグワンでの戦いにおいても大きなアドバンテージとなるはずです。将来的には桜のジャージを期待させる逸材です。
身体能力とフィジカルデータ
183cm、88kgというサイズは、現代ラグビーのSOとして理想的なスペックです。海外の大型SOと比較しても遜色なく、ディフェンス時にも当たり負けしない強さがあります。キック力だけでなく、コンタクトプレーにおいても優位性を持てるのが彼のアドバンテージです。
また、持久力やスピードに加えて、当たりに対する強さも兼ね備えています。大学時代には、激しいタックルを受けながらもオフロードパスを繋ぐシーンが度々見られました。この強靭なフィジカルこそが、彼の安定したパフォーマンスを支える土台となっています。
正確無比なキックと判断力!プレースタイルの特徴

上ノ坊選手を語る上で欠かせないのが、その卓越したスキルとラグビーIQの高さです。ここでは、彼が試合でどのようなプレーを見せ、チームを勝利に導いてきたのか、具体的な武器を深掘りしていきます。
長距離砲となるロングキック
彼の一番の武器とも言えるのが、飛距離と正確性を兼ね備えたロングキックです。自陣深くからの脱出を図るタッチキックや、敵陣の背後を突くパントキックは、天理大学のエリアマネジメントの生命線でした。一本のキックで戦況をひっくり返す力を持っています。
また、プレースキック(ゴールキック)の精度も非常に高く、得点源としても信頼されています。接戦の試合において、難しい角度からのキックを決め切るメンタルの強さは、まさに主将にふさわしいものでした。リーグワンでもその右足がチームを救う場面が増えるでしょう。
ディフェンスを切り裂くランプレー
司令塔でありながら、隙があれば自らボールを持ってゲインを切るランプレーも魅力です。相手ディフェンスがパスを警戒して広がった瞬間に、鋭いステップとフィジカルで中央を突破します。この「自分で行ける」という怖さが、相手にとって大きなプレッシャーとなります。
特にゴール前での決定力は高く、インターセプトからの独走トライや、タックルを受けながらのトライなど、多くの見せ場を作ってきました。パスダミーからの縦突破は彼の得意な形の一つであり、観客を沸かせる華のあるプレーヤーです。
冷静沈着なゲームコントロール
試合の流れを読む力、いわゆるゲームコントロール能力にも優れています。味方FW(フォワード)の疲労度や相手のディフェンス配置を瞬時に判断し、最適な攻撃オプションを選択します。熱くなりやすい試合展開でも、常に冷静さを保てるのが強みです。
天理大学伝統の「ボールを動かすラグビー」を体現するために、テンポのコントロールも巧みに行います。スピーディーな展開が必要な時と、じっくり攻めるべき時を使い分ける判断力は、高校時代からの豊富な経験に裏打ちされたものです。
天理最強の絆!上ノ坊3兄弟のエピソード
上ノ坊選手を語る上で欠かせないトピックが、兄弟全員がラガーマンであり、しかも天理大学に関わっているという「上ノ坊3兄弟」の存在です。ここでは、兄弟それぞれの活躍と、彼らの絆について紹介します。
長男・上ノ坊悠馬選手との関係
長男の上ノ坊悠馬(うえのぼう ゆうま)選手も天理大学ラグビー部で活躍した名フランカー(FL)です。現在はリーグワンのクボタスピアーズ船橋・東京ベイに所属し、第一線で活躍しています。駿介選手にとって、兄は常に追いかけるべき背中であり、目標とする存在でした。
悠馬選手は激しいタックルと豊富な運動量を武器とする選手で、弟の駿介選手とはポジションこそ違いますが、ラグビーに対する熱い姿勢は共通しています。兄弟揃って天理大学の主力として活躍したことは、大学ラグビー界でも有名なエピソードとして語り継がれています。
三男・上ノ坊友騎選手の入部
そして、三男の上ノ坊友騎(うえのぼう ともき)選手もまた、兄たちの背中を追って天理大学ラグビー部の門を叩きました。2024年度に新入生として入部し、兄である駿介主将と同じグラウンドで汗を流すことになりました。まさに「天理の上ノ坊一族」です。
駿介選手が最上級生で主将を務める年に、末っ子の友騎選手がルーキーとして入ってくるというドラマチックな展開。兄弟間でどのようなアドバイスや指導が行われていたのか、ファンにとっても想像が膨らむ楽しいトピックとなりました。
兄弟で高め合うラグビーへの情熱
3兄弟はそれぞれ異なるポジションや特徴を持ちながらも、共通して高いラグビーセンスと天理大学らしい「ひたむきさ」を持っています。互いの試合をチェックし合い、時には厳しく、時には優しく支え合う関係性が、彼らの成長を加速させてきました。
これからは長男と次男がリーグワンという同じプロの舞台で、時には敵として、時には互いを高め合うライバルとして戦うことになります。そして三男が大学でその意思を継ぐ。この「上ノ坊ブラザーズ」の物語は、今後も日本のラグビー界を盛り上げてくれること間違いありません。
石見智翠館高校時代とジュニア時代
上ノ坊選手のルーツはどこにあるのでしょうか。天理大学で花開く前の、高校時代やジュニア時代の経歴を振り返ることで、彼の実力の源泉を探ります。島根県の強豪校で培われた経験が、現在の彼を形作っています。
石見智翠館高校での活躍
上ノ坊駿介選手の出身校は、島根県の強豪・石見智翠館高校です。「智翠館(ちすいかん)」の愛称で知られる同校は、花園(全国高校ラグビー大会)の常連校であり、非常にタフな練習と寮生活で知られています。彼はここで心技体を徹底的に鍛え上げられました。
高校時代からその才能は高く評価されており、全国大会でも活躍を見せました。特にキック力とパスセンスは当時から際立っており、高校日本代表候補にも選出されるなど、世代屈指のバックスとして注目を集めていたのです。
ラグビースクールからの生え抜き
ラグビーを始めたのは幼少期で、兵庫県のラグビースクール(三田ラグビークラブジュニアなど)で基礎を学びました。幼い頃から楕円球に触れ、ラグビーの楽しさと厳しさを学んできたことが、今のプレーの基盤となっています。兄弟全員が同じ道に進んだのも、家庭環境の影響が大きいでしょう。
中学時代には既に頭角を現しており、兵庫県選抜などにも選ばれています。そこから親元を離れ、島根県の石見智翠館へ進学するという決断が、彼の自立心とラグビーへの覚悟を育てました。このハングリー精神が、大学での主将就任にも繋がっています。
高校から大学への成長曲線
高校卒業後、関西の雄である天理大学へ進学。高校時代の堅実なプレーに加えて、大学ではよりフィジカルでスピーディーな「天理ラグビー」に適応していきました。特に判断のスピードとフィジカルコンタクトの強さは、大学4年間で飛躍的に向上しました。
高校時代の恩師や仲間たちとの絆も深く、彼が活躍するたびに地元や母校の関係者からは喜びの声が上がっています。石見智翠館高校出身の選手は粘り強いプレーが特徴ですが、上ノ坊選手もその伝統をしっかりと受け継ぎ、さらに進化させています。
未来への展望・リーグワンでの期待

最後に、上ノ坊駿介選手の今後の展望について考察します。社会人ラグビーという新たなステージで、彼はどのような選手へと進化していくのでしょうか。ファンが見たい未来予想図を描きます。
即戦力としての期待値
清水建設江東ブルーシャークスでは、1年目からメンバー争いに絡むことが予想されます。正確なプレースキックとエリアマネジメント能力は、どのチームでも重宝されるスキルだからです。特に接戦でのキッカーとしての役割を任される可能性は十分にあります。
D2(ディビジョン2)はD1昇格を目指す激しいリーグであり、一試合の重みが非常に大きいです。そのような環境下で、天理大学を優勝に導いた「勝ち切るメンタリティ」を持つ上ノ坊選手の存在は、チームにとって非常に心強いものになるはずです。
ポジション争いと進化
社会人では、より専門性の高いスキルが求められます。SO一本で勝負するのか、あるいはCTBやFBとしてプレーの幅を広げるのか、チームの戦略によって起用方法は変わるでしょう。しかし、どのポジションであっても彼の「判断力」は武器になります。
外国人選手やベテラン選手とのポジション争いを経て、さらに一皮剥けた上ノ坊選手が見られることでしょう。特にディフェンス面での連携や、フィジカルバトルへの適応が進めば、リーグワンを代表する司令塔へと成長する可能性を秘めています。
日本代表への道
将来的には、日本代表(ブレイブ・ブロッサムズ)への選出も夢ではありません。近年、日本のラグビー界では若手SOの台頭が待望されています。大型でキックも蹴れるSOは世界的なトレンドであり、上ノ坊選手はその条件を満たしています。
まずはリーグワンで結果を残し、さらなる上のカテゴリーを目指してほしいというのがファンの願いです。天理大学の先輩たちがそうであったように、彼もまた世界を相手に戦う日が来ることを、多くのラグビーファンが楽しみにしています。
天理大学ラグビー部主将・上ノ坊駿介まとめ
天理大学ラグビー部で主将を務め、チームを牽引した上ノ坊駿介選手。その卓越したキック技術、恵まれた体格、そして冷静な判断力は、大学ラグビー界でもトップクラスの実力でした。卒業後はリーグワンの清水建設江東ブルーシャークスへと進み、新たな挑戦を始めます。
兄・悠馬選手、弟・友騎選手とともに「ラグビー3兄弟」としても注目を集める彼は、これからも多くのファンを魅了し続けるでしょう。彼のプレーは、観る者に勇気と興奮を与えてくれます。
ぜひ、これからの上ノ坊駿介選手の活躍に注目し、スタジアムや配信でその雄姿を応援してください。彼の放つ一蹴りが、日本ラグビーの未来を切り拓いていくはずです。



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